神田伯山、独演会でのハプニングを語る:携帯マナーと緊急時の対応の難しさ

近頃の落語会では、携帯電話のマナーが問題視されることも少なくありません。講談師の神田伯山さんも、自身の独演会で起きたあるハプニングについて、TBSラジオ「問わず語りの神田伯山」で語りました。一体どのような出来事だったのでしょうか?

大阪での独演会:携帯の鳴り響く音に悩まされる

まずは大阪・貝塚での独演会。伯山さんのX(旧Twitter)の投稿によると、開演早々から客席で携帯電話の着信音が鳴り止まなかったとのこと。「携帯電話の電源の切り方を知らないのか?嫌味ではなく、本当に知らない人もいるのだろう」と嘆きつつも、他の電波妨害装置のあるホールでもアラームが鳴り響く現状に、楽しい気分が台無しになったと綴っていました。

鎌倉での独演会:徹底した対策も予期せぬ事態に

続く鎌倉での独演会では、大阪での一件を踏まえ、弟子に「携帯電話の電源をお切りください」とアナウンスさせるなど、徹底的に対策を講じました。

神田伯山神田伯山

「一席目は携帯も鳴らず、『日々の進化だ』と満足していた」と語る伯山さん。しかし、視力の悪い伯山さんは、10列目あたりに座る観客が古典講談の最中に何度も出入りしていることに気づきます。「トイレだろうか?」と思いながらも演目を進めていたそうですが、あまりに頻繁な出入りが気になり始めました。

緊急事態発生! しかし、静かに…

すると今度は、救急隊員が8人ほど客席に入ってきます。「しかも、忍び足で入って来たんです」と伯山さん。後でわかったことですが、70代くらいの男性客が痙攣を起こしていたとのこと。

その男性の家族がスタッフに状況を伝えようと出入りしていたようなのですが、スタッフは「伯山さんは音にうるさいから」と、救急隊員にも「静かに入ってください」と指示したようです。そのため、救急隊員は静かに客席へ入ったとのことですが、伯山さんは「人命はいいよ!!」と声を荒らげました。

ルール遵守の弊害? 伯山さんの苦悩

幸いにも男性は当日中に退院したそうですが、この一件で伯山さんは「携帯のマナーに厳しく、弟子にも小言が多く、主催者にもうるさいと思われているせいで、救急隊員まで忍び足で入って来ることになると、弊害がある」と複雑な心境を吐露しました。

「何を優先すべきか、なぜわからないのか?」と疑問を投げかける伯山さん。主催者が「お客様の具合が悪いため、休憩を挟んでも良いでしょうか?」と相談してくれれば快諾すると言い、「それで人命が損なわれたらどうするんだ!?」と訴えました。

落語会における緊急時対応の課題

今回の出来事は、落語会における緊急時対応の難しさを浮き彫りにしました。観客のマナー意識向上はもちろん重要ですが、緊急時には迅速かつ適切な対応が求められます。主催者側も、出演者と連携を取りながら、観客の安全を最優先に考えた対応策を検討する必要があるでしょう。

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