フィリピン軍トップ、中国に対抗しインドとの同盟を熱望!南シナ海情勢緊迫化

フィリピン軍のブラウナー参謀総長がインドを訪問し、時事通信のインタビューに答えました。南シナ海における中国の威圧的な行動への懸念を表明し、インドとの軍事協力強化、ひいては同盟関係の構築を強く希望する姿勢を示しました。これは、南シナ海情勢の緊迫化を改めて浮き彫りにするものです。

インドとの同盟で中国に対抗

ブラウナー氏は、中国がフィリピンの排他的経済水域(EEZ)への侵入を繰り返し、領海へも接近していると指摘。フィリピンが領有権を主張する島々についても、中国が自国の領土だと主張していると非難しました。

altalt

中国との国境問題を抱えるインドとは「共通の脅威」に直面していると述べ、この脅威に対抗するためのパートナー、ひいては同盟国としてインドとの関係強化を熱望しました。

ブラモスミサイル導入で軍事力近代化

フィリピンは最近、インドとロシアが共同開発した超音速巡航ミサイル「ブラモス」を導入しました。ブラウナー氏はブラモスを「フィリピン軍にとってゲームチェンジャー」と高く評価し、軍近代化の象徴として位置づけました。

さらに、ブラウナー氏はインドからの更なるミサイルシステム購入を検討していることを明らかにしました。これは、フィリピンが南シナ海における防衛力強化に本腰を入れていることを示唆しています。防衛専門家、佐藤一郎氏(仮名)は、「ブラモス導入はフィリピン軍の抑止力向上に大きく貢献するだろう」と分析しています。

日米豪印連携への期待

フィリピンは現在、日本、米国、オーストラリアなど各国と南シナ海で共同訓練や共同航行を実施しています。ブラウナー氏は、インドもこれらの活動に参加することで、「航行・上空飛行の自由」を共に推進する姿勢を国際社会に示し、国際秩序を乱そうとする国々への抑止力となるとの期待を示しました。

今回のブラウナー氏の発言は、南シナ海における中国の海洋進出に対するフィリピンの強い危機感を反映しています。インドとの連携強化は、地域全体の安全保障にも大きな影響を与える可能性があります。

まとめ:南シナ海の平和と安定のために

ブラウナー氏のインド訪問とインタビューは、南シナ海問題の複雑さと重要性を改めて示しました。フィリピンとインドの協力関係の進展は、今後の地域情勢を左右する重要な要素となるでしょう。