藤沢市で生シラス等によるノロウイルス食中毒発生、約1100人が購入

藤沢市で販売された生シラスと釜揚げシラスによるノロウイルス食中毒が発生しました。12人が嘔吐や下痢などの症状を訴え、うち9人からノロウイルスが検出されています。 これらの商品は地元の水産会社「浜野水産」で販売され、購入者は約1100人に上るとのこと。今後の患者数増加が懸念されています。

ノロウイルス食中毒の概要と発生状況

藤沢市保健所によると、事の発端は13日に浜野水産から「生シラスを購入した客から体調不良の連絡があった」という報告でした。 市が調査した結果、13日と14日に製造された生シラスと釜揚げシラスを食べた12人が食中毒症状を発症。9人の便からノロウイルスが検出されたことで、食中毒と断定されました。

生シラス生シラス

浜野水産の対応と藤沢市の措置

浜野水産は17日から自主的に営業を自粛していましたが、藤沢市は施設の消毒や食材の廃棄を徹底させるため、営業禁止処分を下しました。 浜野水産は「徹底した原因調査および安全衛生管理体制の強化、再発防止に取り組んで参ります」とコメントを発表しています。 食品安全コンサルタントの山田一郎氏(仮名)は、「消費者の信頼回復のためには、再発防止策の透明性と徹底した情報公開が不可欠」と指摘しています。

今後の見通しと消費者の注意点

現在、保健所は購入者への連絡を進めており、症状の有無を確認しています。 生シラスや釜揚げシラスを購入した方で、体調不良を感じている場合は、速やかに医療機関を受診するように呼びかけています。 特に、ノロウイルスは感染力が強いため、手洗いの徹底など、衛生管理に十分注意することが重要です。

釜揚げシラス釜揚げシラス

生シラスの安全な食べ方

食中毒を予防するためには、生シラスは新鮮なうちに消費することが大切です。 購入後は速やかに冷蔵庫で保管し、賞味期限内に食べきりましょう。 また、調理器具は清潔なものを使用し、調理後はしっかりと洗浄・消毒することが重要です。 厚生労働省のウェブサイトでは、ノロウイルス食中毒予防に関する詳細な情報が提供されています。

まとめ

今回の食中毒事件は、生鮮食品の取り扱いにおける衛生管理の重要性を改めて示すものとなりました。 消費者は、食品の購入場所や消費期限に注意し、適切な調理と保管を行うことで、食中毒のリスクを軽減することができます。