結婚は人生における大きな転機。特に50代ともなると、家族の状況やこれまでの経験が、新たなパートナーシップの形に影響を与えることも少なくありません。今回は、52歳女性と54歳男性の「週末婚」という選択を通して、現代の結婚観、そして人生におけるパートナーの重要性について考えてみます。
介護と結婚、両立への挑戦
結婚生活は、時に「折り合い」や「融通」が必要となるもの。子供や高齢の親の介護をしている人にとって、結婚はハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、大人も支え合い、寄り添い合うパートナーを求めるのは自然なことです。横浜市在住の小林由香さん(仮名、52歳)と坂本典明さん(仮名、54歳)は、まさにその難しさに挑戦しているカップルです。
由香さんは、精神疾患を抱える姉と要介護の母親を抱えています。典明さんとの結婚を決めたものの、現状は週末婚という形を選択。由香さんは、「姉が落ち着き、母親の介護が一段落したら、一緒に住めるようになれば」と未来を描いています。
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パワフルな女性、由香さんの人生
ピンクのニットに強めのパーマヘアが印象的な由香さん。明瞭な語り口で、自分の経験を包み隠さず話してくれました。20年間ファッション業界で活躍し、アパレルショップの経営経験もある彼女は、バイタリティ溢れる女性です。
経営者目線と過去の結婚生活
「経営者目線になりがち」と自己分析する由香さん。40代前半までは、その強い姿勢が「生意気」と捉えられることもあったそうですが、現在は「頼りになる存在」として評価されているとのこと。
26歳で結婚したものの、10年間の結婚生活は次第に会話が減り、すれ違いの日々に。由香さんは仕事に没頭し、夫との時間を煩わしく感じるようになっていました。
離婚と新たな出会い
海外での買い付け業務を通して、外国人男性からモテモテだったという由香さん。既婚の外国人経営者との不倫をきっかけに、最初の夫に離婚を切り出しました。元夫は理由を詮索することなく、円満離婚を受け入れたそうです。
そして、2020年に典明さんと出会い、3年の交際を経て結婚を決意。過去の経験を糧に、新たなパートナーシップを築こうとしています。
週末婚という選択、そのメリットとデメリット
週末婚は、お互いの生活リズムを尊重しながら、パートナーシップを育める結婚の形です。平日は自分の時間や仕事に集中し、週末は一緒に過ごすことで、新鮮な気持ちで二人の時間を楽しめます。一方で、寂しさを感じたり、コミュニケーション不足に陥る可能性も。由香さんと典明さんは、この新しい結婚の形を通して、どのように絆を深めていくのでしょうか。
現代社会における多様な結婚観
結婚の形は時代とともに変化しています。週末婚以外にも、事実婚、LAT婚など、様々な選択肢が登場しています。結婚生活研究の第一人者である山田教授(仮名)は、「個人のライフスタイルや価値観が多様化する現代において、最適なパートナーシップの形も多様化していくのは必然」と指摘しています。
まとめ:自分らしいパートナーシップの形
由香さんと典明さんのように、50代からの結婚は、これまでの経験や家族の状況を踏まえた上で、自分らしいパートナーシップの形を見つけることが大切です。週末婚という選択は、現代社会における多様な結婚観を象徴する一つの形と言えるでしょう。