一世を風靡した伝説のアイドルグループ、イモ欽トリオ。お茶の間を笑いと感動で包み込んだ彼らのデビュー秘話や知られざるエピソード、そしてメンバーそれぞれの個性に迫ります。欽ちゃんファミリーとして活躍した西山浩司さん、山口良一さん、長江健次さんの3人が織りなす青春物語を紐解いていきましょう。
デビューシングル『ハイスクールララバイ』はミリオンセラー!
1981年4月、萩本欽一さん司会のバラエティ番組『欽ドン!良い子悪い子普通の子』から誕生したイモ欽トリオ。ヨシオ(山口良一)、ワルオ(西山浩司)、フツオ(長江健次)という個性豊かなキャラクターで人気を博し、わずか4ヶ月後にはデビューシングル『ハイスクールララバイ』をリリース。なんと160万枚という驚異的なセールスを記録し、社会現象を巻き起こしました。当時の音楽シーンを席巻した彼らの軌跡を振り返り、今だからこそ語れるエピソードをご紹介します。
イモ欽トリオの3人
オーディション秘話:西山浩司はすでに芸能人だった?
『欽ドン!』でのブレイクは、まさにシンデレラストーリー。しかし、実はメンバーそれぞれが異なる道を辿ってオーディションにたどり着いていたのです。当時高校生だった長江さんは歌手になる夢を抱き、『スター誕生!』にも挑戦していました。一方、西山さんは中学生の頃から「欽ちゃんに会いたい!」という一心で『スタ誕』のオーディションを受け、欽ちゃんファミリーの一員に。山口さんから見ると、西山さんはすでに「テレビの人」だったといいます。
芸能界への憧れと出会い
長江さんは大阪のオーディションに合格したものの、上京してみるとまだ多くの候補者が残っており、厳しい現実に直面しました。それでも諦めずに努力を続け、見事メンバーの座を勝ち取ったのです。山口さんは西山さんの第一印象を「芸能人」と感じたそう。オーディション後、階段を上がっている最中に西山さんから握手を求められ、「これから一緒にやりますね。よろしく!」と声をかけられたというエピソードも。西山さん自身は覚えていないようですが、この出会いがイモ欽トリオ誕生の瞬間だったのかもしれません。
個性豊かな3人の関係性
10歳近い年齢差があった山口さんと長江さん。山口さんは長江さんを「若い子だな、子どもじゃん」と思っていた一方で、長江さんは山口さんを「何を考えているかわからない人」と感じていたそう。西山さんは当時から学校でキャーキャー言われるほどの人気者。そんな3人が出会い、それぞれの個性をぶつけ合いながら、唯一無二のグループへと成長していきました。
伝説はここから始まった
イモ欽トリオの活躍は、『欽ドン!』だけでなく、歌番組やドラマ、CMなど多岐に渡りました。彼らの歌声と笑顔は、多くの人々に夢と希望を与え、時代を彩りました。伝説のアイドルグループ、イモ欽トリオ。彼らの物語は、今もなお輝き続けています。