春の訪れとともに、お花見や歓迎会など、お酒を楽しむ機会が増えてきますね。楽しいひとときを過ごした後、ついハンドルを握ってしまう…そんな誘惑に駆られることもあるかもしれません。しかし、飲酒運転は絶対に許されない行為です。今回は、飲酒検問での呼気検査拒否がもたらす重大な結果と、正しい対応策について詳しく解説します。
飲酒検問と呼気検査：その目的と法的根拠
飲酒検問は、道路交通法に基づき、ドライバーの飲酒運転を未然に防ぐために実施されています。主な目的は、酒気を帯びたドライバーを道路から排除し、交通事故のリスクを低減することです。 検問では、警察官がドライバーに呼気検査を求めることがあります。この呼気検査は、ドライバーの呼気中のアルコール濃度を測定し、飲酒運転の有無を確認するためのものです。
alt: 警察官がドライバーに呼気検査を実施している様子
道路交通法第67条第3項では、警察官がドライバーの飲酒運転のおそれがあると認めた場合、呼気検査を実施できると規定されています。「飲酒運転のおそれ」とは、例えば、ドライバーからアルコール臭がする、挙動が不審である、といった状況が考えられます。
呼気検査を拒否するとどうなる？ 「飲酒検知拒否罪」の罰則
巷では「呼気検査拒否罪」という言葉が聞かれることもありますが、正式には「飲酒検知拒否罪」と言います。道路交通法第118条の2には、警察官の呼気検査を拒否または妨害した場合、3月以下の懲役または50万円以下の罰金に処すると明記されています。
著名な交通法専門家である山田一郎弁護士（仮名）は、「呼気検査は任意のものだと誤解している人が多いですが、警察官が正当な理由に基づいて検査を求めた場合、拒否することは違法行為となります」と指摘しています。
蛇行運転やアルコール臭など、警察官が飲酒運転を疑うに足る状況があれば、呼気検査の拒否は飲酒検知拒否罪に該当する可能性が高くなります。
alt: 飲酒運転の危険性を啓発するポスター
飲酒検問での正しい対応策
では、飲酒検問で呼び止められた場合、どのように対応するのが適切なのでしょうか？ 警視庁の担当者は、「飲酒をしていない場合は、呼気検査に素直に応じることが一番スムーズです」とアドバイスしています。 飲酒をしていないのであれば、検査に協力することで疑いを晴らすことができますし、検問も早く終わります。
飲酒運転の根絶に向けて
飲酒運転は、自分自身だけでなく、周囲の人々にも大きな被害をもたらす危険な行為です。「飲んだら乗らない」という当たり前のルールを徹底し、安全運転を心がけましょう。 また、友人や家族が飲酒運転をしようとしている場合は、しっかりと止める勇気を持つことも大切です。飲酒運転撲滅のため、私たち一人ひとりが責任ある行動をとることが求められています。
まとめ
飲酒検問での呼気検査拒否は、法律で罰せられる行為です。飲酒をしていないのであれば、検査に協力することで、スムーズに検問を終えることができます。 「飲んだら乗らない」を徹底し、安全運転を心がけましょう。
