老後資金、7000万円もあったのに13年で半分に…一体何が? 今回は、浪費癖のある娘2人と暮らす高齢夫婦のリアルな家計危機に迫ります。FP畠中雅子さん(仮名)が指摘する問題点とは? 老後破産を防ぐための対策も合わせてご紹介します。
働かない娘2人との生活で老後資金が激減
関東地方に住む米田さん夫婦(70代後半)は、7000万円超の老後資金を築き上げ、悠々自適な生活を送るはずでした。しかし、13年後には貯蓄は半減。その原因は、同居する働かない娘2人にありました。47歳の次女は障害年金を受給していますが、50歳の長女は無職。浪費癖のある長女への過剰な小遣いが家計を圧迫しているのです。
高齢夫婦のイメージ
毎月10万円超の赤字!深刻な家計の実態
米田家の毎月の赤字は10万円を超え、年間では200万円以上に。このままでは、両親が他界する前に貯蓄が底をつき、娘2人は生活保護を受ける可能性も。FP畠中さんは「食費に次いで支出が多いのは長女への月5~7万円の小遣い。これが家計悪化の大きな要因」と指摘します。
米田家の家計簿を徹底分析
米田家の収入は、両親の年金合わせて月21万円。一方、支出は約35~37万円。その内訳は、食費13万円、光熱費3万円、長女の小遣い5~7万円など。長女は韓国のアイドルグループに熱中しており、グッズ購入やイベント参加のための訪韓費用も親からの小遣いで賄っています。
家計簿のイメージ
老後破産を防ぐためにできること
このような状況に陥らないためには、早めの対策が必要です。ファイナンシャルプランナーの山田一郎さん(仮名)は、「まず家計の見直しを行い、無駄な支出を減らすことが重要。収入と支出を把握し、将来の生活設計を立てることが大切です」とアドバイスしています。
専門家への相談も有効な手段
自分たちだけで解決できない場合は、FPなどの専門家に相談することも有効です。客観的なアドバイスを受けることで、問題点の明確化や具体的な解決策を見つけることができます。
まとめ:早めの対策で老後破産を回避
老後資金は人生の大切な備え。浪費癖や予期せぬ出来事によって、せっかくの貯蓄が失われてしまうケースも少なくありません。米田家の事例を教訓に、早めの対策で老後破産のリスクを減らしましょう。