ジブリ映画の魅力は、主人公だけでなく、個性豊かな脇役たちの存在も大きいでしょう。彼ら彼女らの活躍が物語に深みを与え、私たちを魅了してくれます。しかし、そんな魅力的な脇役たちの中には、知られざる意外な裏設定を持つキャラクターもいるのです。今回は、おソノさん、エボシ御前、ドーラの3人に焦点を当て、その驚きの過去や素顔に迫ります。
親切なおソノさんの意外な過去
『魔女の宅急便』に登場する、キキが下宿するグーチョキパン屋の優しいおかみさん、おソノさん。いつも笑顔でキキを支え、温かい雰囲気を醸し出す彼女は、まさに理想のお母さんのような存在です。
alt=キキがおソノさんと一緒にパン屋で働くシーン。笑顔のおソノさんとキキの真剣な表情が印象的。
しかし、劇場パンフレットによると、おソノさんには意外な過去がありました。なんと青春時代にはかなりやんちゃだったそうで、「ツッパった経験」があったとのこと。さらに、『ジブリの教科書5 魔女の宅急便』では、スタッフの意見として「もしかしたら暴走族だったのかも」という記述まであります。エンディング案には、赤ちゃんを産んだ後におソノさんがバイクに乗るシーンもあったというから驚きです。 優しい笑顔の裏に隠された、おソノさんの意外な一面。想像すると、さらにキャラクターの魅力が増しますね。
エボシ御前の壮絶な過去と信念
『もののけ姫』のタタラ場を率いるカリスマ的なリーダー、エボシ御前。彼女は、森を切り開き、製鉄を行い、村人たちをまとめ上げる強い女性です。時には冷酷な決断も下しますが、ハンセン病患者や身売りされた女性たちを受け入れ、彼らに生きる希望を与えているのも事実です。
では、なぜ彼女はそれほど強い信念を持っているのでしょうか?その答えは、彼女の壮絶な過去にあります。『「もののけ姫」はこうして生まれた。』によると、エボシ御前はかつて海外に売り飛ばされ、倭寇の頭目の妻となりました。そして、夫を殺害し、金品と石火矢の技術を奪って日本へ帰国したというのです。
この壮絶な経験が、彼女の強さと、弱者に対する優しさの根源となっているのかもしれません。エボシ御前の過去を知ることで、彼女の行動や言動に込められた深い意味が見えてきます。
ドーラの若き日の麗しき姿
『天空の城ラピュタ』に登場する、空中海賊ドーラ。豪快な性格と、鋭い眼光が印象的な彼女は、まさに海賊のボスといった風格を漂わせています。
しかし、ドーラ一家の飛行船内に飾られている肖像画には、若かりし頃の彼女の姿が描かれています。現在の貫禄ある姿とは異なり、スリムな体型に長い三つ編み、青いバンダナを巻いたその姿は、まるで別人のようです。凛とした美しさに、思わず目を奪われます。
ドーラの意外な過去を知ると、彼女のこれまでの生き様や、家族への愛情がより深く理解できるのではないでしょうか。
ジブリ映画には、魅力的な脇役たちが数多く登場します。彼らの裏設定を知ることで、作品をより深く楽しむことができるでしょう。ぜひ、もう一度作品を見返してみて、彼らの新たな一面を発見してみてください。