機長のパスポート忘れで旅客機引き返し！上海行きUA便、6時間遅延の珍事

旅客機の機長がパスポートを忘れてしまい、離陸後に引き返すという珍事が発生しました。今回は、ユナイテッド航空のロサンゼルス発上海行きのフライトで起こったこの出来事について詳しく解説します。

パスポート忘れでUターン！UA198便の顛末

2024年、257名の乗客を乗せたユナイテッド航空UA198便は、ロサンゼルス国際空港から上海に向けて出発しました。しかし、離陸からわずか2時間後、機長のパスポートがないことが発覚。飛行機は急遽Uターンし、サンフランシスコ国際空港に着陸しました。

UA198 flight path

ユナイテッド航空は声明で「機長がパスポートを持っていなかった」と発表。代替の機長を手配し、UA198便は当初の予定より6時間遅れて上海に到着しました。乗客には15ドルの食事クーポンと補償が提供されました。

機長のパスポート問題は過去にも発生？

実は、機長のパスポート問題で航空便が遅延するケースは過去にもありました。2019年には、ティーウェイ航空の機長がパスポートを紛失し、ベトナム発韓国・仁川行きの便が11時間遅延。159名の乗客はホーチミン空港で足止めされ、空港近くのホテルで一晩を明かすことになりました。

Incheon International Airport

今回の出来事から学ぶ教訓

今回のユナイテッド航空の件は、どんなにベテランのパイロットでも、うっかりミスは起こりうるということを改めて示しました。航空会社は、再発防止策を徹底し、乗客の安全と安心を確保する必要があります。専門家の田中一郎氏（仮名）は、「チェックリストの再確認やデジタルパスポートの導入など、テクノロジーを活用した対策も有効だろう」と指摘しています。