江戸時代の吉原遊郭を舞台にしたNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第12回「俄(にわか)なる『明月余情』」で、謎の戯作者・朋誠堂喜三二が登場し、話題を呼んでいます。今回は、この朋誠堂喜三二の正体と、彼が描いた吉原の夏の風物詩「俄」の魅力について、分かりやすく解説します。
朋誠堂喜三二とは何者か?
ドラマでは、蔦屋重三郎(横浜流星)が平賀源内(安田顕)に吉原の「俄」についてまとめるよう依頼するも、源内は多忙のため、朋誠堂喜三二に頼むよう勧めます。朋誠堂喜三二は当時すでに人気戯作者でしたが、その正体は謎に包まれていました。源内によると、その正体は秋田佐竹藩の江戸留守居役、平沢常富(尾美としのり)だったのです。
朋誠堂喜三二を演じる尾身としのり
吉原「俄」とは?
毎年8月、吉原の中心街「仲の町」では、華やかな仮装をした芸者や幇間たちが車輪付きの舞台で即興劇を演じながら練り歩く「俄」という一大イベントが開催されていました。これは吉原を代表する夏の風物詩であり、ドラマでもその賑やかな様子が鮮やかに描かれています。
俄番付「明月余情」の誕生秘話
蔦重は「俄」を商機と捉え、喜三二に青本(絵入り娯楽本)の執筆を依頼します。しかし、喜三二は普段鱗形屋(片岡愛之助)から出版しており、挿絵を担当する恋川春町(岡山天音)も蔦重との仕事に難色を示します。一度は断られた蔦重でしたが、「俄」の熱気に心を打たれ、喜三二に俄番付『明月余情』の序文執筆を依頼。こうして、吉原「俄」を紹介する貴重な冊子が完成したのです。
ドラマや映画で描かれたもっとも美しい花魁道中
現代にも通じるエンターテイメント
江戸時代の吉原では、「俄」のようなイベントが人々の心を掴み、文化を彩っていました。現代にも様々なエンターテイメントが存在しますが、人々を楽しませるという本質は変わりません。喜三二のような文化人が、人々の心を豊かにする作品を生み出し続けたからこそ、現代にまでその名声が語り継がれていると言えるでしょう。 美食研究家の小林先生は、「江戸時代の食文化や娯楽を知ることは、現代の私たちにとっても大変興味深いものです。特に『俄』のようなイベントは、当時の庶民文化を垣間見ることができる貴重な資料と言えるでしょう。」と語っています。
まとめ
朋誠堂喜三二の正体や吉原「俄」について理解が深まりましたでしょうか?大河ドラマ「べらぼう」を通して、江戸時代の文化に触れ、その魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。