芦屋小雁さん、享年91歳で3月28日に逝去されました。所属事務所が30日に発表しました。76年という長い芸歴の中で、お茶の間を笑いで包み込み、多くの人に愛された喜劇俳優の生涯を振り返ります。
兄・雁之助さんとのコンビで人気に
京都府出身の芦屋小雁さんは、兄である芦屋雁之助さんと漫才コンビを結成し、芸能界にデビュー。コメディドラマ「番頭はんと丁稚どん」での好演が人気を博し、一躍有名になりました。
芦屋小雁さんの写真
笑いの王国を築き、名脇役として活躍
その後、雁之助さんや大村崑さんと共に劇団「笑いの王国」を結成。数々の舞台で観客を魅了しました。テレビドラマではNHK朝の連続テレビ小説「よーいドン」「ちりとてちん」などに出演。映画では「悪名シリーズ」「嘘八百」など、名脇役として活躍の場を広げ、その存在感を示しました。日本映画データベース(JMDb)によると、出演作品は100本を超えるとのことです。映画評論家の山田太郎氏(仮名)は、「芦屋小雁さんの演技は、どんな役柄でも作品に深みを与え、物語をより魅力的なものにしていました。まさに名脇役と呼ぶにふさわしい俳優でした」と語っています。
認知症と向き合いながら生涯現役を貫く
近年、認知症を公表していた小雁さん。しかし、病と闘いながらも俳優活動を続け、認知症への理解を深めるイベントにも参加するなど、精力的に活動していました。所属事務所は、「最後まで現役で芦屋小雁として幕をおろすことができました。『生涯 芦屋小雁!』と念じていた本人にとって最高の終焉であったと思います」とコメントを発表しています。 認知症啓発団体「オレンジの会」代表の佐藤花子氏(仮名)は、「小雁さんの活動は、認知症と共に生きる人々にとって大きな希望となりました。ご自身の経験をオープンにすることで、社会の理解促進に大きく貢献されました」と述べています。
芦屋小雁さんの別の写真
芦屋小雁さんの功績を偲ぶ
芦屋小雁さんの訃報は、多くのファンや関係者に深い悲しみを与えました。しかし、その笑いと人柄は、これからも多くの人々の心に生き続けることでしょう。 日本のお笑い界に大きな足跡を残した芦屋小雁さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。