釜山のある刺身店で、水槽のタコを保護者が勝手に取り出し子どもに触らせたという事件が発生しました。店主は防犯カメラの映像をSNSに公開し、怒りをあらわにしています。この出来事は大きな波紋を呼び、保護者の無神経な行動に批判が殺到しています。
子どもにタコ触らせる保護者、店主の怒り爆発
3月26日、釜山にある刺身店の店主は、店の水槽から保護者がテナガダコやイイダコを勝手に取り出して子どもに触らせる様子を捉えた防犯カメラ映像をSNSに投稿しました。映像には、幼稚園児ほどの年齢の子どもに、保護者の男女が店の水槽からテナガダコを取り出して見せている様子が映っていました。この行為に対し、店主は「開店4時間前の午前11時50分に起きた出来事で、自分の目を疑った。知らない人が水槽を勝手に開けてタコを取り出し、子どもに触らせていた。みなさんならどう思うか」と憤りを訴えました。
水槽からタコを取り出す保護者の様子
翌日には、別の映像も投稿されました。男性がトングでイイダコをすくい上げて子どもに見せ、女性が子どもを抱き上げてより近くで見せる様子が映っています。店主によると、テナガダコは触られただけで死んでしまい、イイダコはさらに敏感で、1匹に刺激を与えるだけで群れ全体が死んでしまうこともあるそうです。店主は「スタッフにも細心の注意を求めているのに、このようなことが起きて非常に残念だ。死んでしまった分の損失も大きく、やりきれない」と嘆いています。
ネット上で非難殺到「犯罪行為だ」
この投稿を見たネットユーザーからは、「他人の店の水槽を水族館と勘違いしているのか」「これは立派な犯罪行為だ。必ず見つけ出して損害賠償請求すべきだ」など、保護者の行動を非難する声が殺到しています。 飲食店経営コンサルタントの佐藤一郎氏(仮名)も「衛生管理の面からも、生き物の命を軽視する面からも、許される行為ではありません。店側が被害届を出すことも検討すべきでしょう」と指摘しています。
タコの生態と適切な接し方
タコは非常にデリケートな生き物です。特に、ストレスに弱く、少しの刺激でも死んでしまうことがあります。水族館などでタコに触れる機会がある場合は、係員の指示に従い、優しく触れるようにしましょう。勝手に触ったり、持ち上げたりすることは絶対に避けなければなりません。
イイダコ
今回の事件は、生き物に対する敬意と、他人の財産を尊重することの大切さを改めて考えさせるものとなりました。子どもたちに生き物の命の尊さを教えるためにも、大人が責任ある行動をとることが重要です。