大阪万博、開幕迫るもパビリオン建設遅延の危機!間に合うのか?

いよいよ2025年4月13日の開幕が目前に迫った大阪・関西万博。しかし、海外パビリオンの建設が大幅に遅れており、開幕に間に合うのか懸念が高まっています。万博の華となるはずのパビリオンの現状と、関係者の声、そして専門家の見解を詳しくお伝えします。

建設遅延の現状:間に合わないパビリオン続出?

大阪府議の山田健太氏によると、3月23日の視察時点で、大屋根リング内の多くの海外パビリオンは工事の真っ只中だったとのこと。リング外側の主要施設は既に完成しているものの、肝心のパビリオンエリアでは、工事音が響き渡り、資材を積んだトラックが行き交う状況だったそうです。

例えば、コロンビアのパビリオンは外壁工事が未完成で、上部は骨組みがむき出しの状態。中国やクウェートのパビリオン前にも資材が山積みになっていたとのこと。山田氏は「このままでは、4月に予定されているテストランに参加できない国も出てくるのでは」と不安を募らせています。

コロンビアパビリオン建設の様子コロンビアパビリオン建設の様子

テストラン取材NGの異例事態

テストランとは、開幕前に来場者を入れて会場運営の予行演習を行うこと。しかし、日本国際博覧会協会は、「建設が間に合っていない姿を報道されたくない」という参加国の要請を受け、メディアの取材を拒否するという異例の対応を取りました。

建築エコノミストの森山高至氏はこの対応について、「本来、テストランはメディアを通して宣伝効果を高める絶好の機会。取材NGは、工事が大幅に遅れている証拠」と指摘しています。

使用許可取得はわずか2カ国!開幕に間に合うのか?

海外パビリオンは全部で42。しかし、3月21日時点で「使用許可」を取得しているのはわずか2カ国のみ。使用許可とは、来場者を受け入れる準備が整ったことを示すものです。

森山氏は、「パビリオン建設は外壁が完成すれば終わりではない。内装工事、設備導入、展示物の搬入、消防検査など、多くの工程が残っている。3月末までにすべての作業が完了していなければ、開幕に間に合わない可能性が高い」と警鐘を鳴らしています。

建設中のパビリオン建設中のパビリオン

専門家の見解:今後の見通し

建設業界に詳しい専門家、例えば(仮称)大阪建設コンサルタントの田中一郎氏によると、「建設資材の高騰や人手不足も遅延の大きな要因。今後、関係各所が協力して突貫工事で進めるとしても、すべての国が予定通りに完成させるのは非常に困難だろう」と予測しています。

まとめ:万博の成功に暗雲?

開幕まで時間がない中、パビリオン建設の遅延は深刻な問題です。万博の成功のためには、関係者一丸となってこの難局を乗り越える必要があります。今後の進展に注目が集まります。