ノロウイルス感染症:正しい知識で予防と対策を徹底しよう!

ノロウイルスによる感染性胃腸炎が話題になっていますね。ニュースで「大流行」という言葉を耳にすることも多いのではないでしょうか。今回は、ノロウイルス感染症の現状、正しい予防法、そして感染してしまった場合の対処法について、専門家の知見を交えながら分かりやすく解説します。

ノロウイルス感染症の現状:本当に「大流行」?

感染者数の増加が報じられていますが、専門家の小林寅喆先生(東邦大学看護学部感染制御学研究室教授)によると、実は例年と比べて感染者数が爆発的に増えているわけではないとのこと。例年のピークは12~1月ですが、今年は暖冬の影響でピークが2月後半にずれ込んだようです。年間を通した感染者数は例年並みか、やや多い程度と予想されています。

ノロウイルスの電子顕微鏡写真ノロウイルスの電子顕微鏡写真

では、なぜ「大流行」という印象が強いのでしょうか?小林先生は、コロナ禍の行動制限緩和が影響していると指摘します。マスク着用や手洗いの徹底、人との接触機会の減少といった対策が緩和されたことで、飲食店や旅館など人が集まる場所で集団感染が発生しやすくなっているのです。北海道で発生したアストロウイルス(ノロウイルスの近縁種)による集団感染も、こうした状況を反映していると言えるでしょう。

ノロウイルス感染症の予防:基本的な対策を改めて確認!

ノロウイルスは感染力が非常に強く、少量のウイルスでも感染してしまう可能性があります。だからこそ、正しい予防策を身につけることが重要です。

手洗いの徹底

流水と石鹸を用いた丁寧な手洗いは、ノロウイルス感染予防の基本です。特に、トイレの後や食事の前には必ず手を洗いましょう。アルコール消毒はノロウイルスには効果が薄いため、石鹸での手洗いが不可欠です。

食品の適切な加熱

ノロウイルスは加熱に弱いため、食品は中心部までしっかりと加熱しましょう。特に、二枚貝などの貝類はノロウイルスに汚染されている可能性が高いため、十分な加熱が必要です。

適切な消毒

ノロウイルスに汚染された可能性のある場所や物は、次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液で適切に消毒しましょう。嘔吐物や排泄物の処理にも注意が必要です。手袋やマスクを着用し、処理後は十分に消毒を行いましょう。

ノロウイルス感染症の対処法:症状が出たらどうする?

もしもノロウイルスに感染してしまった場合は、脱水症状を防ぐために水分補給をこまめに行いましょう。スポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。下痢や嘔吐がひどい場合は、医療機関を受診しましょう。

周囲への感染拡大を防ぐために

感染を広げないためには、嘔吐物や排泄物の適切な処理、手洗いの徹底、タオルや食器の共用を避けるなど、周囲への配慮も大切です。症状が治まった後も、数日間はウイルスを排出する可能性があるため、注意が必要です。

まとめ:正しい知識でノロウイルスを正しく怖がろう!

ノロウイルス感染症は、適切な予防と対策を行うことで感染リスクを減らすことができます。正しい知識を身につけて、感染症を正しく怖がり、健康を守りましょう。

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