大学選びの羅針盤として長年支持されてきた『大学図鑑!』の最新版『大学図鑑!2026』が遂に発売。現役生・OB・OGら5,000人超の「ナマの声」を基に、大学の真の姿を浮き彫りにします。本記事では、関東の超名門国立大学である東京大学の学生たちのリアルな生活と性格に焦点を当て、一般的なイメージとは異なる、東大生の多様な実態を深掘りします。
「東大生」という肩書との向き合い方
かつては大学名を聞かれたとき「いちおう、東大です」と答える東大生が多かったものの、反感を買うこともあり、近年は滅多に口にしなくなったと言われます。「東大という肩書ではなく、私自身を見て判断してほしい」という声も聞かれます。しかし、東大であることへのプライドがないわけではありません。「どんな大学?」と問われ「普通ですよ」と答えた際、「へぇ、普通なんだ」と流されると、途端に不機嫌になるケースも。
努力の裏にある意外な犠牲と大学デビュー
東大生には、幼少期から英才教育を受けた者から、あまり勉強しろと言われずに育った者まで多様な生い立ちがあります。しかし大半は、合格のために多くを犠牲にし、必死に受験勉強に打ち込みました。「家にテレビがなく芸能人の名前を知らない」「ゲームをしたことがない」人も珍しくありません。その反動で、大学入学後に「大学デビュー」を企ててつまずいたり、初めての恋愛に深くのめり込み複雑な人間関係に陥ったりするケースも見られます。
東大生の多様な日常風景を象徴する学生たち
東大女子が直面する現実と恋愛事情
中高一貫の男子校・女子校出身者が多いためか、東大生、特に東大女子は異性との交流経験が乏しい傾向にあります。「1年生のうちにクラス内でカップルが誕生することもあるが、長続きせず周囲も巻き込んで不仲の原因になる」(文一生)。女子学生の場合、高い学歴が恋愛において敬遠される要因となることも。「東大生だと話した途端、10人中9人の態度が変わる」「どうせ俺なんて……と卑屈にされる」(文三生)といった声もあります。早慶の男子学生でさえ東大女子を前にすると尻込みすることが多く、恋愛の選択肢は自然と限られてしまうのが現状です。彼氏がいる学生は、クラスやゼミ、研究室といった学内、あるいはアルバイト先やボランティア活動で知り合った相手と交際しているケースが多いようです。
経済状況と多様なアルバイト事情
東大生の半数以上が私立高校出身で、年収の高い家庭で育った割合も高く、経済的に苦労している学生は比較的少ないと言われます。約3分の2の学生が自宅から通学しています。しかしその一方で、地方の公立高校から塾に通わず独学で合格し、奨学金を得ながらアルバイトで学費や生活費を賄う学生も少なくありません。アルバイトの種類も多岐にわたり、塾講師や家庭教師だけでなく、飲食店やコンビニなどで働く学生も多く見られます。「ファミレスや居酒屋で働く経験は今しかできない」(文一生)、「頭を使う仕事と体を動かす仕事を両方したいのでかけ持ちしている」(工学部生)といった声もあります。
結論
『大学図鑑!2026』の「ナマの声」は、東京大学の学生が肩書との葛藤を抱えつつ、多様な背景から努力を重ね、人間関係やアルバイトを通じて成長するリアルな姿を伝えています。この深い洞察は、進路選択を考える高校生や保護者にとって貴重な情報源となるでしょう。
参考文献
- 『大学図鑑!2026』(著者: 大学図鑑編集部)
- Yahoo!ニュース(参照元記事: https://news.yahoo.co.jp/articles/f5a4f72bec9844a06931d7889f49c2883fad9f8b)