ミャンマー大地震:1700人超える犠牲者、国際支援進むも困難な救助活動

ミャンマーを襲ったマグニチュード7.7の巨大地震。甚大な被害が広がる中、国際社会からの支援の手が差し伸べられています。しかし、インフラの破壊や政情不安など、救助活動は困難を極めています。この記事では、地震の現状、国際支援の動き、そしてミャンマーが直面する課題について詳しく解説します。

壊滅的な被害と増え続ける犠牲者数

2023年11月28日、ミャンマー中部をマグニチュード7.7の巨大地震が襲いました。これは、この国において100年ぶりの大規模地震の一つとされています。軍事政権の発表によると、11月30日時点で死者数は1700人を超え、負傷者は3400人、行方不明者は300人を超えています。しかし、瓦礫の下にはまだ多くの人が取り残されているとみられ、犠牲者数はさらに増える恐れがあります。米地質調査所は、死者数が1万人を超え、経済損失はミャンマーの年間経済生産を上回る可能性があると予測しています。

ミャンマーの被災地の様子ミャンマーの被災地の様子

国際社会からの支援と困難な救助活動

地震発生後、近隣諸国を中心に国際社会からの支援が活発化しています。ロシア、タイ、インド、中国、マレーシア、シンガポールなどが救援物資や救助隊を派遣しています。ロシアの救助隊は、首都ネピドーに到着後、被害の大きかったマンダレーへと向かいました。

ロシアの救助隊ロシアの救助隊

しかし、橋や高速道路、空港、鉄道などのインフラが破壊され、救助活動は難航しています。特に震源地に近い地域では、政府からの支援が十分に届かず、自力で復旧作業にあたっている住民もいると報告されています。

軍事政権下での地震対応と国民統一政府の動き

ミャンマーは2021年の軍事クーデター以降、政情不安が続いています。今回の地震は、混乱が続くミャンマーにとってさらなる打撃となっています。前政権の流れをくむ「国民統一政府」は、傘下の武装勢力が30日から2週間、すべての攻撃活動を停止すると発表しました。これは、地震への対応を優先させるための措置とみられています。

隣国タイにも被害、高層ビル倒壊で数十人が生き埋め

ミャンマーの隣国タイでも地震の影響が出ています。首都バンコクで建設中だった高層ビルが倒壊し、数十人が生き埋めになっているとみられています。ドローンや捜索犬を使った救助活動が行われていますが、生存者の発見には至っていません。

まとめ:長期化する復旧への道のり

ミャンマー大地震は、多くの人命を奪い、甚大な被害をもたらしました。国際社会からの支援は不可欠ですが、インフラの破壊や政情不安など、課題は山積しています。被災地の復旧には長い時間がかかることが予想されます。

マンダレーで奇跡的に救出された男性のように、希望の光も見えています。一刻も早い復興を願い、私たちもできる限りの支援を続けていく必要があります。