金沢市で計画されていた韓国の独立活動家、尹奉吉(ユンボンギル)をたたえる追悼記念館の開館が延期される見通しとなった。韓国の聯合ニュースが3月31日、報じた。尹奉吉は昭和7年、中国・上海で日本軍首脳を死傷させた爆弾テロ事件の実行犯なだけに開館計画は物議を醸し、右翼団体を中心に抗議活動が激化していた。
建設計画を主導する韓国公共放送KBS元客員研究員が聯合の取材に開館の延期を明らかにした。開館延期は右翼団体の反発を受けたためという。開館予定日については研究員は「発表すれば右翼側の攻撃を受ける可能性がある」と語ったという。
研究員らは当初、尹奉吉が爆弾を投擲した昭和7年4月29日に合わせて、今月29日に開館を予定した。金沢市中心部にある3階建ての建物を改装し、2階部分で尹奉吉と金沢をテーマに資料を展示し、追悼空間にする予定だったという。
尹奉吉は昭和7年5月に軍法会議で死刑が言い渡されて金沢に送られ、同年12月に24歳で処刑された。