仙台市泉区のクリニックで平成12年に起きた筋弛緩剤点滴事件で、無期懲役が確定した元准看護師、守大助受刑者(48)の再審開始を最高裁が認めない決定をしたことについて、守受刑者の弁護団は15日、仙台市内で会見を開いた。
弁護団の阿部泰雄弁護士は会見で「非常に残念。内容についての判断を示さず科学的根拠に反した仙台地裁、高裁の判断を是認した」と指摘。「今後、速やかに異議申し立てを行いたい」と語った。
最高裁第3小法廷(林景一裁判長)は守(もり)大助受刑者(48)が求めていた特別抗告を棄却した。再審を認めない司法判断が確定した。第3小法廷は決定理由で、「抗告理由に当たらない」と指摘した。13日付。5裁判官全員一致の結論。