10月15日、一通の告訴状が横浜地方検察庁に提出された。その冒頭には、次のような文言が躍っている。
「厳重な処罰を求めるために告訴する」
〈被告訴人の下記所為は、刑法第246条第1項に該当するので、被告訴人の厳重な処罰を求めるために告訴する〉
刑法第246条第1項は詐欺罪を規定する。被告発人の名は中沢克之氏だ。職業欄には、「鎌倉市議会議長(同議会議員)」と記されている。
この中沢氏を告発するのは、鎌倉市内で温泉施設などを営む吉澤治郎氏。吉澤氏は中沢氏が経営する温泉設備の設計・施工を手掛ける会社に工事を依頼し、工事費も納入したが、一向に完成しなかった。そのため、今回刑事告訴をするに至ったのだ。
実はこの被告訴人である中沢氏は、10月21日に女性初の首相に就任した高市早苗氏の秘書を務めていた――。
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10月22日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および23日(木)発売の「週刊文春」では、吉澤氏が語る高市氏の元秘書とのトラブルの全貌、高市氏の側近議員に発覚した政治資金の“使途隠し”、日本維新の会が掲げる経済政策の徹底検証、小泉進次郎防衛相誕生が日産の追浜工場跡地の買収計画に与える影響、国民民主党の玉木雄一郎代表が通う女性祈祷師への直撃取材などについて詳報している。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年10月23日号




