日本の大学教育の質、気になりますよね? 英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」が発表した「THE日本大学ランキング2025」に基づき、最新の大学教育力ランキングと、その背景にある興味深い動向を分かりやすく解説します。
東北大学、揺るぎない教育力で5連覇!
2025年4月3日、THEは日本の大学257校を対象とした「THE日本大学ランキング2025」を発表。なんと、東北大学が5年連続で1位を獲得しました!総合点は85.0点と、前々回、前回からわずかに減少したものの、その教育力の高さは揺るぎないものとなっています。
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ランキングの評価基準:教育力を多角的に分析
このランキング、一体どんな基準で評価されているのでしょうか? 実は、世界大学ランキングで有名なTHEですが、世界版が研究力重視なのに対し、日本版は「教育力」にフォーカスしている点が大きな特徴です。
具体的には、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野を点数化し、総合点で順位付けしています。学生一人当たりの教員数や、教員一人当たりの論文数といった客観的な指標だけでなく、在学生や高校教員へのアンケート、企業人事や研究者の評判調査など、多角的な視点から教育力を評価している点が信頼性の高さにつながっています。
東大は3位に転落、京大は4位に
気になる東京大学は、前回2位から3位に転落。2018年の1位獲得以降、トップの座から遠ざかっています。京都大学は前回5位から4位にランクアップしましたが、6回連続1位だった「教育成果」の分野で順位を落としており、今後の巻き返しに期待がかかります。
注目の私立・公立大学ランキング
私立大学では、国際基督教大学(11位)、慶應義塾大学(12位)、早稲田大学(14位)などが上位にランクイン。公立大学では、国際教養大学が10位に躍進しました。特に国際教養大学は「教育充実度」で2位、「国際性」で1位を獲得しており、グローバルな人材育成に力を入れていることが分かります。
教育ジャーナリストの山田一郎氏(仮名)は、「国際教養大学の躍進は、グローバル化が進む現代社会において、国際性を重視した教育がますます重要視されていることの表れと言えるでしょう」と分析しています。
コロナ禍からの回復:留学生派遣数の増加
コロナ禍の影響で、多くの大学が国際交流に制限を受けていましたが、THEのPhil Baty氏によると、国立大学を中心に留学生の派遣数が回復傾向にあるとのこと。特に国際教養大学のトップ10返り咲きが注目されています。
まとめ:変化する教育環境への対応が鍵
今回のランキング結果から、日本の大学教育を取り巻く環境が変化しつつあることが見えてきます。 グローバル化やデジタル化が加速する中、各大学はそれぞれの強みを活かしながら、学生にとってより良い教育環境を提供していくことが求められています。