芸能界きっての明るいキャラクター、長嶋一茂氏。しかし、その笑顔の裏には、想像を絶する苦悩と葛藤の日々があったことが、TBS系特番「まさかの一丁目一番地」で明らかになりました。41歳という人生の転換期に、乳母、祖母、そして最愛の母・亜希子氏を立て続けに失った一茂氏。深い悲しみは、精神的な大ピンチへと繋がっていったのです。
半年で3人の大切な人を失った悲劇
番組では、結婚26年目を迎えた妻の証言を通して、当時の壮絶な状況が語られました。半年という短い期間に、支えてくれていた3人がこの世を去るという、あまりにも過酷な現実。一茂氏は極度のストレスからパニック障害を発症し、「おまえが死ね」といった幻聴に悩まされるようになったといいます。
長嶋一茂氏
仕事は続けていたものの、夜は悪夢にうなされ、心身ともに追い詰められていく一茂氏。「夜中の3時に汗びっしょりで目が覚めて、どこからか『死んだ方が楽だ』という声が聞こえてくる。それが自分の声だったから、余計に苦しかった」と、当時の恐怖を赤裸々に語りました。
母の死、そしてうつとの闘い
MCの加藤浩次氏からの問いかけに、一茂氏は「祖母、そして母を亡くした喪失感は大きかった」と答えました。特に母との別れは、息子にとって計り知れないほどの衝撃だったのでしょう。 精神科医の山田先生(仮名)は、「肉親、特に母親との死別は、深い悲しみだけでなく、アイデンティティの喪失にも繋がりかねない」と指摘しています。
この出来事をきっかけに、一茂氏は重度のうつ状態に陥り、自殺を考えるほど追い詰められていたといいます。しかし、当時3歳だった双子の娘たちの存在が、彼を絶望の淵から救い出したのです。
双子の娘の存在、そして希望の光
妻は、「自殺を考えた時期もあったようですが、双子の娘がいるんだと思いとどまったと後から聞きました」と語りました。一茂氏自身も、「包丁を手に取ったこともあったが、娘たちの寝顔を見て思いとどまった」と告白。毎日見つめていたという人形が、今も寝室に大切に保管されているそうです。
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精神安定剤と向き合う日々
番組では、一茂氏が今も精神安定剤を服用していることも明かされました。「ピルケースを手放したことがない。これがないと収録もできない」という言葉からは、彼が今もなお、過去のトラウマと向き合い続けていることが伺えます。 臨床心理士の佐藤先生(仮名)は、「精神安定剤の服用は、適切な医療機関の指導のもとで行われるべきです。決して自己判断で服用したり、中断したりしないでください」と注意を促しています。
一茂氏の告白は、私たちに多くのことを考えさせてくれます。 人生には、思いもよらない困難が待ち受けているかもしれません。しかし、どんなに辛い状況でも、希望の光を見失わず、前を向いて生きていくことの大切さを、改めて教えてくれるのではないでしょうか。