六代目山口組と神戸山口組の抗争が10年目を迎えようとしている中、抗争終結の兆しが見え隠れしています。沈黙が続く両陣営ですが、水面下では活発な動きがあるようです。今回は、六代目山口組の司忍組長が沖縄の指定暴力団・旭琉會と極秘外交を行ったという情報を深掘りし、今後の暴力団情勢を探っていきます。
六代目山口組、関係強化を加速
分裂抗争の長期化を受け、六代目山口組は友好団体との関係強化に力を入れている模様です。2月には、福岡・福博会、京都・会津小鉄会、山口・合田一家といった親戚・友好団体へのトップ訪問が相次ぎました。さらに、稲川会や松葉会との会食も開催されるなど、外交活動を活発化させています。
司忍組長、電撃訪問で関係構築
1月の誕生日会以来、メディアへの露出を控えていた司忍組長ですが、NEWSポストセブンは組長自ら極秘外交に臨む姿を捉えました。2月12日、愛知県瀬戸市の傘下組織事務所に現れた司組長は、沖縄の指定暴力団・旭琉會の二代目会長就任に伴う挨拶を受けたのです。
司忍組長と旭琉會会長の会談の様子
旭琉會は2019年に沖縄統一を果たしたものの、六代目山口組とは親戚・友好団体の関係にはありません。今回の会談は、暴力団を取り巻く厳しい状況下において、全国の組織との連携を強化しようとする六代目山口組の思惑が垣間見えると言えるでしょう。「暴力団情勢に詳しいジャーナリストのX氏」は、「近年の暴力団排除の動きを受け、組織の維持・拡大が難しくなっている。六代目山口組は、他団体との連携を強化することで、組織基盤の安定化を図ろうとしているのではないか」と分析しています。
大雨の中、笑顔で交流を深める両者
会談当日、小雨の降る中、多くの警察官が警戒にあたる中、司組長と旭琉會の糸数会長の会談は約30分で行われました。会談後、事務所から笑顔で現れた糸数会長は、六代目山口組幹部らと言葉を交わし、車に乗り込みました。
雨の中、車に乗り込む旭琉會会長
注目すべきは、司組長自ら傘もささずに糸数会長の車まで歩み寄り、笑顔で言葉を交わしていた点です。大雨の中、車が見えなくなるまで見送る姿からは、旭琉會との関係構築に強い意欲を持っていることが伺えます。
抗争終結への布石となるか?
3月以降、山口組分裂抗争の終結に向けて、複数の組織が全国の暴力団を巡っているという情報が流れています。今回の司組長と旭琉會会長の会談も、抗争終結に向けた動きの一つと言えるかもしれません。今後の動向に注目が集まります。
まとめ
六代目山口組の司忍組長が沖縄・旭琉會との極秘外交を展開した背景には、暴力団を取り巻く厳しい状況と抗争終結への思惑が絡み合っていると考えられます。今後の暴力団情勢は予断を許さない状況であり、引き続き注視していく必要があります。