若山富三郎の知られざる素顔:息子・若山騎一郎が語る艶福人生と家族の物語

昭和を彩った名優、若山富三郎。その豪快な演技と唯一無二の存在感は、今もなお多くの人の記憶に鮮明に残っています。しかし、スクリーンの外では、破天荒で知られた富三郎には、知られざる家族の物語がありました。今回は、息子である若山騎一郎氏が語った、父の意外な一面と「隠し子」の存在、そして家族の絆について深く掘り下げていきます。

俳優、若山富三郎の素顔

若山富三郎さん(1990年1月撮影)若山富三郎さん(1990年1月撮影)

豪放磊落なイメージが強い若山富三郎ですが、騎一郎氏によれば、家庭では寡黙で厳しい父親だったそうです。芸能一家に育ち、幼い頃から父の背中を見て育った騎一郎氏。俳優としての父を尊敬しつつも、どこか近寄りがたい雰囲気を感じていたといいます。

葬儀で明かされた「隠し子」の存在

1992年4月2日、若山富三郎は62歳でこの世を去りました。葬儀の場で、騎一郎氏は衝撃的な事実を突きつけられます。一人の女性が現れ、「必ず連絡ください」と名刺を残していったのです。その女性は、富三郎の「隠し子」の母親でした。突然の告白に驚きを隠せない騎一郎氏。その後、「弟」とされる少年に会いに行き、その姿が父に瓜二つだったことに更に衝撃を受けます。認知はされていなかったものの、写真からも親子であることは明らかでした。

息子の若山騎一郎はJAC出身 千葉真一さんを師と仰ぐ息子の若山騎一郎はJAC出身 千葉真一さんを師と仰ぐ

支えきれなかった「弟」への想い

当時、騎一郎氏はまだ若く、「弟」を支えるだけの力はありませんでした。「何かあれば連絡ください」と告げて別れたきり、再会は叶っていません。騎一郎氏の中に残る、複雑な想いを抱えながらの別れでした。

弟子たちが目撃したもう一人の「隠し子」

「隠し子」の存在は、騎一郎氏だけでなく、富三郎の弟子たちも薄々感づいていたようです。ある時、弟子が運転する車で八王子に向かう途中、富三郎は「どうやら俺には娘がいるらしい」と呟いたといいます。八王子に着くと、ある家の前で車を止め、中に入っていった富三郎。弟子は車外で待機していたため、家の中で何が起こったかは分かりません。しかし、弟子たちはそれが「娘」の家だと確信していたそうです。

複雑な家族の物語、そして未来へ

若山富三郎の華やかな俳優人生の裏には、複雑な家族の物語がありました。騎一郎氏にとって、父は偉大な俳優であると同時に、どこか掴みきれない存在だったのかもしれません。しかし、父が遺した作品や、人々の記憶の中に生き続けるその姿は、騎一郎氏にとってかけがえのない財産と言えるでしょう。

騎一郎氏自身の俳優としての活躍、そして「弟」や「娘」との再会の可能性。若山家の物語は、今もなお続いています。