認知症は、早期発見と適切なケアが非常に重要です。最近、物忘れが増えた、同じ話を繰り返すようになった、といった心当たりはありませんか?もしかしたら、それは認知症の初期症状かもしれません。この記事では、自宅で簡単にできる「10秒もも上げチェック」で脳の健康状態をセルフチェックする方法、そして認知機能改善に効果的なスクワットエクササイズをご紹介します。
10秒もも上げチェックで認知機能をチェック!
「最近、親が同じ話を何度も繰り返す」「さっき言ったことを覚えていない」。このような変化に気づいたら、まずは「10秒もも上げチェック」を試してみましょう。このチェックは、認知症予防・改善専門の運動療法士、本山輝幸氏が提唱するもので、感覚神経の感度を測ることで脳機能の状態を推測します。
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やり方は簡単。片足を上げて、太ももの前側にどの程度の痛みを感じるのかを10段階で評価します。0が全く痛みを感じない、10が激痛というように段階分けします。痛みを感じにくい人ほど、認知機能の低下に注意が必要です。
なぜもも上げで認知機能がわかるの?
認知機能と感覚神経には深い関係があります。私たちは体を動かす時、脳から筋肉へ指令が送られ、筋肉が動くと刺激が発生し、それが感覚神経を通して脳へフィードバックされます。このフィードバックが弱いと、脳は疲れや痛みを感じにくくなります。本山氏によると、MCI(軽度認知障害)の方々は、運動をしても疲れを感じにくい傾向があるそうです。これは、感覚神経の感度が鈍っているためと考えられます。
認知機能改善スクワットで脳を活性化!
もも上げチェックで痛みを感じにくかった方は、認知機能の低下が始まっている可能性があります。しかし、焦る必要はありません。本山氏が推奨する「認知機能改善30秒スクワット」は、感覚神経を刺激し、認知機能の改善に効果的です。
スクワットの効果
スクワットは、下半身の大きな筋肉を使うため、全身の血行促進に効果的です。血行が良くなると、脳への酸素供給も増加し、脳細胞の活性化につながります。また、スクワットはバランス感覚も養うため、転倒予防にも役立ちます。具体的なスクワットの方法については、本山氏の著書『認知機能改善30秒スクワット』(日本文芸社)を参考にしてください。
専門家の意見
脳神経外科医の佐藤先生(仮名)は、「認知症は早期発見と早期治療が大切です。簡単なセルフチェックで異変に気づき、専門医に相談することで、進行を遅らせたり、症状を改善できる可能性があります」と述べています。
まとめ
「10秒もも上げチェック」は、自宅で簡単にできる認知機能のセルフチェックです。痛みを感じにくい場合は、認知機能の低下が始まっている可能性がありますので、医療機関への受診を検討しましょう。「認知機能改善30秒スクワット」などの運動療法も、認知機能の維持・向上に役立ちます。日頃から脳の健康に気を配り、活発な毎日を送るように心がけましょう。