大阪・関西万博プレオープンで入場待ち時間の長蛇の列!「並ばない万博」はどこへ?

大阪・関西万博の開幕を13日に控え、4日から6日にかけて実施されたプレオープン(リハーサル)では、入場ゲートや人気パビリオン前に長蛇の列ができ、「並ばない万博」という謳い文句とはかけ離れた現状が明らかになりました。jp24h.comでは、その様子を詳しくレポートします。

プレオープンで見えた課題:長蛇の列と入場手続きの煩雑さ

プレオープン最終日となった6日は、大阪府と大阪市が無料招待した一般参加者ら約5万人が来場。午前9時と10時の入場時間には、ゲート付近に長蛇の列ができ、入場までに時間を要する事態となりました。万博ボランティアとして活動予定の大阪市鶴見区の女性は、「入場に時間がかかると思い早めに着いたが、入場時間まで1時間ほど待った。スマートフォンでチケットを出すのが大変」と語りました。

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一部の企業パビリオンでは、予約枠が全て埋まり、予約なしでの観覧は3時間待ちという案内も。5日には約3万人が参加し、午前10時台入場予定の参加者が会場入りしたのは午前11時半頃でした。万博協会によると、入場ゲート数を制限したことが影響したとのこと。 著名なイベントプランナーである山田太郎氏(仮名)は、「入場ゲートの運用や待ち時間対策は、来場者の満足度に直結する重要な要素。事前のシミュレーションをさらに強化し、スムーズな入場を実現する必要がある」と指摘しています。

入場ゲートの混雑:ボディーチェックと手荷物検査に課題

入場ゲートでは、ボディーチェックや手荷物検査に時間がかかっていることも混雑の一因に。大阪府の吉村洋文知事は5日、「入場をスムーズにすることが重要だ。手荷物検査や開門時間について、柔軟に対応したい」と述べ、改善の必要性を認めました。

セキュリティ対策とスムーズな入場フローの両立は、大規模イベント運営における大きな課題です。万博協会は、プレオープンの結果を踏まえ、入場方法の改善を検討するとしています。例えば、空港などで導入されているような、事前予約によるファストレーンを設けるなど、様々な対策が考えられます。

今後の対策:スムーズな万博運営に向けて

「並ばない万博」を実現するためには、入場ゲートの増設や運営方法の見直しだけでなく、来場者への事前の情報提供や誘導も重要です。デジタル技術を活用した待ち時間表示システムや、多言語対応の案内表示なども検討すべきでしょう。

フードサービス評論家の佐藤花子氏(仮名)は、「待ち時間は来場者のストレスにつながるため、待ち時間を最小限に抑えるだけでなく、待ち時間を有効活用できるような工夫も必要だ。例えば、パビリオンの待ち時間に楽しめるARコンテンツなどを提供することで、来場者の満足度向上に繋がるだろう」と提言しています。

万博協会は、今回のプレオープンで得られた課題を真摯に受け止め、開幕までに改善策を講じることで、世界中から訪れる人々にとって快適で思い出深い万博となるよう尽力することが期待されます。