【朝ドラ「あんぱん」】今田美桜×北村匠海で描く、やなせたかしの愛と勇気の物語

NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」が3月31日からスタートしました。国民的ヒーロー「アンパンマン」の作者、やなせたかし氏とその妻をモデルにした本作は、今田美桜さんと北村匠海さんを主演に迎え、豪華キャスト陣で話題沸騰中です。 苦難を乗り越え、夢を叶える夫婦の感動物語を紐解いていきましょう。

「アンパンマン」誕生秘話:逆転しない正義への道のり

「あんぱん」は、何者でもなかった若き日のやなせたかし氏と妻の暢さんが、様々な困難に立ち向かいながら「アンパンマン」を生み出すまでの軌跡を描きます。NHK公式サイトでは、「生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語」と紹介されています。

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脚本は、「西郷どん」「花子とアン」(NHK)、「Doctor―X 外科医・大門未知子」(テレビ朝日系)、「ハケンの品格」(日本テレビ系)など、数々のヒット作を手がけた中園ミホ氏。現役の占い師でもある中園氏は、人間観察に長けた視点で物語を紡ぎます。10歳で父親を亡くし、19歳で母親を亡くした中園氏。未婚で出産しシングルマザーとして子育てをするなど、様々な人生経験が脚本に深みを与えていると、ドラマウォッチャーのカトリーヌあやこ氏は語ります。

豪華キャスト陣と注目の大森元貴の出演

今田美桜さん、北村匠海さんのW主演に加え、二宮和也さん、加瀬亮さん、吉田鋼太郎さん、松嶋菜々子さん、竹野内豊さん、阿部サダヲさんなど、実力派俳優が勢ぞろい。さらに、Mrs.GREEN APPLEの大森元貴さんが作曲家役で出演し、注目を集めています。大森さんが演じるのは、「手のひらを太陽に」の作曲家、いずみたく氏がモデルの役柄。曲の誕生秘話が描かれる可能性もあり、期待が高まります。

戦争と飢餓:アンパンマン誕生の背景

物語の舞台は、戦前から戦後にかけての激動の時代。やなせ氏は戦地で餓死寸前の経験をし、その体験が反戦への思いと、日持ちするあんぱんをモチーフにしたアンパンマンの誕生へと繋がります。戦争は物語の重要な要素となるでしょう。

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著名人の妻を主人公にした朝ドラの成功例

「ゲゲゲの女房」「まんぷく」など、著名人の妻を主人公にした朝ドラはヒットしやすい傾向にあります。夢を追う夫を支える妻の姿、深い夫婦愛は視聴者の共感を呼び、応援したくなる気持ちにさせます。また、実在の人物をモデルにした物語は結末が決まっているため、オリジナル脚本のように迷走するリスクが少ないという点も強みです。

「あんぱん」でも、やなせたかし氏と妻の暢さんの深い絆、そしてアンパンマン誕生までの苦悩と喜びが丁寧に描かれることでしょう。視聴者に勇気と感動を与える、心温まる物語になりそうです。