大阪・関西万博の開幕(4月13日)を目前に控え、4月4日から6日にかけて実施されたテストラン。9万8000人が来場し、本番さながらの賑わいを見せる一方で、入場時の長蛇の列や会場内の暑さ対策など、様々な課題が浮き彫りとなりました。jp24h.comでは、テストランで見えてきた課題と、今後の対応策について詳しく解説します。
入場待ちは最大1時間以上!混雑緩和は急務
テストラン2日目となる5日には約4万6000人が来場。QRコードの提示や手荷物検査に時間がかかり、入場ゲート前には長蛇の列ができました。中には1時間以上待つ人もいたとのこと。スムーズな入場を実現するために、どのような対策がとられるのでしょうか?
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万博協会の石毛博行事務総長は7日の記者会見で、吉村洋文大阪府知事が提案した開場時間の前倒しについて明言を避けました。具体的な対策は示されず、来場者への協力要請にとどまっているのが現状です。例えば、カバンを開けて検査を受ける準備をしておくと、検査時間を短縮できるそうです。
猛暑対策も課題!万博協会の対応は?
4月から6月にかけての大阪は、気温が上がりやすく、熱中症のリスクが高まります。テストランでも、暑さによる体調不良者が76人発生し、7人が救急搬送されました。待機列に日よけを設置してほしいという声も上がりましたが、石毛事務総長は巨大施設の建設は現実的ではないと回答。来場者にはこまめな水分補給を呼びかけるとしています。
専門家の声:暑さ対策は来場者の意識改革も重要
「イベント運営における熱中症対策の専門家」である山田太郎氏(仮名)は、「万博のような大規模イベントでは、主催者側の対策だけでなく、来場者自身の意識改革も重要です。帽子や日傘を持参したり、こまめに水分・塩分を補給したりするなど、各自で暑さ対策を徹底する必要があります。」と指摘しています。
好評価を得た点も!万博への期待高まる
課題が多い一方で、シンボルであるリングや個性的なパビリオンのデザインは、多くの来場者から好評を得ました。世界各国のパビリオンが軒を連ねる万博ならではの雰囲気を楽しむことができたという声も多く聞かれました。
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今後の展望
石毛事務総長は、「課題の改善を図り、万全の態勢でお迎えしたい」と述べています。開幕まで残りわずか。万博協会がどのように課題を解決し、スムーズな運営を実現するのか、注目が集まります。
まとめ
大阪・関西万博のテストランでは、入場時の混雑や暑さ対策など、いくつかの課題が明らかになりました。一方で、リングやパビリオンのデザインは高く評価されており、万博への期待も高まっています。万博協会には、開幕までにこれらの課題を解決し、世界中から訪れる人々にとって素晴らしい体験となるような万博を実現してほしいものです。