広末涼子さんの逮捕劇、世間を騒がせていますね。様々な憶測が飛び交う中、実は医療従事者たちの間では、ある重要な視点が共有されています。それは「医療従事者への暴力行為で逮捕者が出た」という事実、そしてそれがようやく報道されたという現実です。今回は、この事件をきっかけに、医療現場で働く看護師を取り巻く暴力やハラスメントの実態、そして私たちが今できることについて考えてみましょう。
医療従事者への暴力、実は「日常茶飯事」
広末涼子さんが看護師への傷害容疑で逮捕されたというニュースは、4月8日朝に流れました。報道によると、広末さんは交通事故後の搬送先病院で、看護師を蹴る、腕をひっかくなどの暴行を加えたとのこと。多くの医療従事者がこの報道に注目したのは、有名女優の逮捕劇という点よりも、「医療従事者への暴力行為そのもの」が逮捕の理由となった点でした。
広末涼子さん(写真:REX/アフロ・2022年撮影)※一部編集部で加工しています
SNS上でも、医療従事者と思しきアカウントから、今回の事件に対する切実な声が多数上がっています。「医療従事者への暴力に対する抑止力になれば」「看護師がどれだけの暴力に耐えているか、知ってほしい」といった訴えは、まさに現場の声と言えるでしょう。
今回の事件で被害を受けた看護師は軽傷とのことですが、医療現場における患者からの暴力やハラスメントは、決して珍しいことではありません。むしろ、ハラスメントが社会問題化している昨今、医療現場では「日常茶飯事」とも言えるほど頻発しています。
看護師が経験する様々なハラスメント
実際に現場で働く看護師からは、患者からの暴力、セクハラ、心無い言葉による精神的ハラスメントなど、様々なハラスメント被害の声が上がっています。「医療安全に関する研究会」の佐藤先生(仮名)も、「患者からの暴力は身体的なものだけでなく、精神的なものも含め、多岐に渡る。看護師の精神的負担は計り知れない」と警鐘を鳴らしています。
筆者自身も看護師として、患者から叩かれたり、つねられたり、腕を噛まれたり、つばを吐かれたりするなどの身体的暴力はもちろん、胸や臀部を故意に触られるセクハラ、家族から理不尽な言葉を浴びせられる精神的ハラスメントなど、数えきれないほどのハラスメントを経験してきました。その度に、やり場のない憤りや悲しみ、恐怖を感じてきました。
今、私たちにできること
医療現場は、命と向き合う緊張感と責任感に満ちた場所です。そこで働く看護師たちは、常に患者さんのために最善を尽くしています。だからこそ、彼らが安心して働ける環境を作ることは、私たち社会全体の責任です。
医療従事者への暴力反対のポスター
今回の広末涼子さんの逮捕劇は、医療現場における暴力問題に光を当てる大きなきっかけとなりました。これを機に、医療従事者へのハラスメントに対する理解と意識を高め、誰もが安心して医療を受けられる、そして医療従事者が安心して働ける社会を目指していく必要があるのではないでしょうか。
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