フジテレビの第三者委員会による調査報告書が、局内のハラスメント問題に新たな波紋を広げている。中居正広氏への性暴力疑惑に加え、「重要な類似事案」として記載されたセクハラ被害が注目を集め、その加害者として石橋貴明氏の名前が浮上した。
フジテレビ、セクハラ問題の闇は深い
第三者委員会の報告書は、フジテレビにおけるハラスメントの常態化を浮き彫りにした。中居正広氏による性暴力疑惑に加え、「重要な類似事案」として、ある女性社員が「有力な番組出演者」から受けたセクハラ被害が報告された。この「有力な番組出演者」が誰なのか、SNS上では様々な憶測が飛び交っていた。
alt フジテレビ社屋
石橋貴明氏に疑惑の目が向けられる
4月9日配信の『文春オンライン』は、この「有力な番組出演者」が、とんねるずの石橋貴明氏であると報じた。記事では、フジテレビ幹部の証言として、石橋氏が10年以上前に女性社員に対してセクハラ行為を行ったと伝えている。同日夜、石橋氏の事務所は第三者委員会からヒアリングの打診があったことを認めた。
第三者委員会報告書の内容とは
報告書によると、被害を受けた女性社員は当時20代で、編成幹部B氏から「有力な番組出演者」との会食に誘われた。指定された店で待っていたのは、出演者とB氏を含む数名の男性。その後、女性社員がトイレに立った隙にB氏らは姿を消し、女性社員は出演者と2人きりになってしまった。
女性社員の証言:密室でのセクハラ被害
場所を変えようという出演者の提案で、女性社員は一軒家風の飲食店に連れて行かれ、地下の個室に案内された。そこで、出演者は突然ズボンと下着を脱ぎ、下半身を露出したという。恐怖を感じた女性社員は「私はそういうのだめなので」と部屋を出てタクシーで帰宅した。
石橋氏側の対応と今後の展開
第三者委員会はB氏に事実確認を行ったが、「全く記憶にない」「あってもおかしくない」という曖昧な回答しか得られなかった。また、石橋氏側にもヒアリングの打診や質問状を送ったが、回答は得られず、電話での協力要請にも「多忙」を理由に断られたという。
alt 石橋貴明氏
今後の展開としては、石橋氏側からの正式なコメントが待たれるところだ。また、第三者委員会は引き続き調査を進め、事実関係の解明に努めるとしている。 この事件は、日本の芸能界におけるハラスメント問題の根深さを改めて示すものと言えるだろう。