かまぼこ板に宿るアート 歴代大賞作品 愛媛・西予





王御作品がずらりと並ぶ「かまぼこ板の絵」展=愛媛県西予市城川町
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 かまぼこの板に自由に描いた絵が明るい会場にずらりと並ぶ「かまぼこ板の絵」展が愛媛県西予市城川町の市立美術館「ギャラリーしろかわ」で開かれている。12月1日まで。

 平成7年に始まった同展は例年、国内外から約1万点近い応募が寄せられる人気展で今年は25回目。「これからもずっとこの道を」をテーマに、歴代の全大賞作品を並べているほか、応募のあった8201点を展示している。板の目を生かした作品や、何十枚もの板を並べて描いた作品、板をカットして細かい絵を組み合わせた作品など多彩。

 今年の大賞は東京都の阿曽沼一司さんの作品。子猫の瞳に駆け寄る女の子が映し出された「ともだち」。タレントで審査委員長の車だん吉さんは「観る者の目を引きつけて離さない、精妙にして美しく、そして愛らしき作品」と評している。

 同美術館は四国山地の奥深い場所にある城川町に平成5年に開館した。翌年にギャラリートークをした洋画家、折笠勝之さんから「絵はいつでも誰でも、なんにでも描ける」と、かまぼこ板に描いた油絵を職員がプレゼントされたことをきっかけに、7年から同展を始めた。例年、期間中に約6千人が訪れる。

 開館は午前9時~午後5時で、火曜休館。入館料は一般420円、高校・大学生310円、小・中学生100円。



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