台湾女子サッカー、ピッチ状態不良で国際親善試合中止の波紋

台湾女子サッカー代表とニュージーランド代表の国際親善試合が、会場のピッチ状態不良により中止となる事態が発生しました。この出来事は、台湾サッカー界に大きな波紋を広げています。2022年11月に供用開始されたばかりの高雄市立楠梓サッカー場での出来事だっただけに、その衝撃はより大きくなっています。

夢の舞台が泥沼に…選手たちの落胆と怒り

8日に開催予定だったこの試合は、台湾女子サッカーにとって貴重な強化の場となるはずでした。しかし、ニュージーランド代表が会場の安全性に懸念を示し、出場を辞退。その原因は、雨の影響で荒れ果てたピッチコンディションでした。

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台湾女子サッカー選手工会は、ニュージーランド代表の決定に理解を示しつつも、設芝が剥がれ土がむき出しになったピッチの写真をSNSに投稿。選手たちの落胆と怒りが伝わってきます。夢の舞台が泥沼と化し、選手たちの努力が水の泡となってしまったのです。

サッカー協会の責任は?立法院でも追及の声

この問題は9日の立法院教育・文化委員会でも取り上げられました。与野党の立法委員からサッカー協会の責任を問う声が上がり、鄭英耀教育部長は問題の徹底的な究明を指示しました。サッカー協会は「謙虚に受け止め、改善する」と回答しましたが、今後の対応が注目されます。

専門家の見解:「恥ずべき事態」

サッカー業界関係者からは、先月中旬から同サッカー場を使用していたサッカー協会がピッチの状態を把握していたはずだという指摘も出ています。ある専門家は、「私もサッカー人として、この状態は恥ずかしいと思う」と厳しい言葉を述べました。

再発防止へ 台湾サッカー界の課題

今回の事態は、台湾サッカー界全体の課題を浮き彫りにしました。施設の管理体制はもちろんのこと、選手たちの安全を最優先に考えた運営が求められています。国際試合の開催国として、適切な環境整備は不可欠です。

台湾女子サッカーの未来のためにも、関係各所が連携し、再発防止に努める必要があります。この苦い経験を教訓に、より良い環境で選手たちが活躍できるよう、改善策が期待されます。

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台湾サッカー界の未来は、この困難を乗り越えられるかにかかっています。