米中貿易摩擦の激化が懸念される中、ニューヨーク株式市場は9日、激しい値動きを見せました。トランプ米大統領が追加関税の一部停止を発表したことを受け、ダウ工業株30種平均は一時4万ドルの大台に乗せるなど、大幅な上昇を記録しました。
トランプ大統領、追加関税の一部停止を発表で市場は急反発
9日午後のニューヨーク株式市場は、トランプ大統領の発表を受けて急反発しました。大統領は自身のSNSで、報復措置を取っていない貿易相手国に対する追加関税の上乗せを90日間停止すると表明。この発表を受け、ダウ平均は一時前日終値比2600ドルを超える上昇を見せ、4万ドルの大台を突破しました。ハイテク株中心のナスダック総合指数も大幅に上昇しました。
米中貿易摩擦、追加関税発動で緊迫
9日、トランプ政権は貿易赤字が大きい約60の国と地域からの輸入品に対し、追加関税を発動しました。特に中国に対しては、当初設定した34％に加え、さらに50％を上乗せし、計104％の追加関税を課すことになりました。これに対し、中国政府も米国からの全輸入品に追加関税を課す報復措置を発表し、米中貿易摩擦はさらに緊迫の度を増しています。
貿易摩擦の概念図
市場は当初リスク回避姿勢、その後トランプ大統領の発言で上昇
相互関税をめぐる米中間の交渉が本格化する中、貿易摩擦激化への懸念から、市場は当初リスク回避の姿勢を見せていました。寄り付きは売りが先行し、株価は下落しました。しかし、その後は安値拾いの買いに加え、トランプ大統領がSNSで「今が株式を買う絶好のタイミングだ」と発言したことが買い材料視され、徐々に下げ幅を縮小。プラス圏に浮上しました。
専門家の見解
著名経済アナリストの山田太郎氏は、「トランプ大統領の発言は市場心理に大きな影響を与えた」と指摘。「今回の追加関税の一部停止は、市場の不安を和らげる効果があったと言えるだろう」と分析しています。(架空の専門家)
今後の市場動向に注目
トランプ大統領の追加関税の一部停止発表は、市場に安心感を与え、株価の急反発につながりました。しかし、米中貿易摩擦の根本的な解決には至っておらず、今後の市場動向には引き続き注意が必要です。今後の両国政府の動向、そして市場の反応に注目が集まります。
ニューヨーク株式市場の今後の動向については、jp24h.comで随時最新情報をお届けします。ぜひ、ご確認ください。
