メジャーリーグで旋風を巻き起こす「風の孫」ことイ・ジョンフ選手(サンフランシスコ・ジャイアンツ)。4月10日(日本時間)のシンシナティ・レッズ戦で、今季2度目の1試合3安打を記録し、ナショナルリーグ首位打者への期待が高まっています。今回は、この試合の活躍を中心に、今後の展望について迫ります。
3安打猛打!サイクル安打まであと一歩
本拠地オラクルパークでのレッズ戦、3番センターで先発出場したイ・ジョンフ選手は、5打数3安打1打点1得点と大暴れ。三塁打、単打、二塁打と長短打を織り交ぜ、サイクル安打達成まであと一歩という活躍を見せました。
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1回裏の初打席こそ空振り三振に倒れましたが、0-5とリードされた4回裏、2ストライクと追い込まれながらも、ニック・マルチネス投手のチェンジアップを右翼線へ運び、三塁打を放ちます。
続く6回裏、1-6と劣勢の中、再びマルチネス投手のチェンジアップを捉え、今度はセンター前へクリーンヒット。後続打者の二塁打と相手の暴投でホームに生還し、貴重な追加点を挙げました。
そして7回裏、スコット・バーロウ投手のスイーパーを完璧に捉え、右中間フェンス直撃の二塁打。この活躍もあり、ジャイアンツは8-6で劇的な逆転勝利を収めました。
首位打者、そしてMVPも!?現地メディアの期待値
この活躍を受け、現地メディアもイ・ジョンフ選手への期待を隠しません。ESPNは、「疑いの余地なくナショナルリーグ首位打者候補」と断言。さらに、「MVP投票でも5位以内に入る可能性がある」と高く評価しています。
その理由として、昨年の首位打者であるルイス・アライズ選手(サンディエゴ・パドレス)よりも優れた走力と出塁能力、そして広角に打ち分けるスプレーヒッティングを挙げています。
また、強力なウィリー・アダメス選手とマット・チャップマン選手に挟まれた打順も有利に働くと分析。走者が出塁している場面では、相手投手はイ・ジョンフ選手との勝負を避けられないため、より多くの打席で結果を残すチャンスがあると見ています。
今後の活躍に期待大!
開幕から好調を維持するイ・ジョンフ選手。持ち前の選球眼と広角に打ち分ける技術、そして俊足を武器に、今後もメジャーリーグでさらなる活躍が期待されます。今後の試合からも目が離せません!