NHKから国民を守る党の立花孝志党首が立て続けに国政選挙や地方選挙に立候補している。狙いは、次期衆院選を見据えて票を掘り起こし、比例代表の議席につなげることだ。今夏の参院選では「NHKのスクランブル化」だけを公約に掲げたワンイシュー戦術で議席を獲得した。立花氏が議員バッジを外したこともあり、与党からは「ブームは終わった」との声も聞こえるが、出馬を続ける立花氏は意気軒高な様子だ。
「NHKと反社会的勢力がつながっていることを追求するために奈良県の桜井市長選に立候補する」
立花氏は12日、動画投稿サイトのユーチューブで、任期満了に伴う奈良県桜井市長選(17日告示、24日投開票)への出馬を表明した。NHK名古屋放送局が特殊詐欺グループの関係者と受信料聴取をめぐって契約していたことを問題視し、選挙期間中は東京都内でも運動するという。
立花氏は、これに先立つ10月27日投開票の参院埼玉選挙区補欠選挙、今月10日投開票の神奈川県海老名市長選挙にも立候補した。いずれも敗北したが、狙いは当選ではなく、別にあるようなのだ。