大阪・関西万博、華々しい開幕の裏で、長蛇の列とデジタル化への対応不足が大きな課題として浮き彫りになっています。当初「並ばない万博」を掲げていたものの、現実は程遠く、来場者からは不満の声が噴出しています。
デジタル化の落とし穴:キャッシュレス決済、電子チケットに苦戦するシニア層
万博協会はキャッシュレス決済や電子チケットを導入し、「並ばない万博」をアピールしていました。しかし、これらのシステムに慣れていないシニア層を中心に、混乱が生じています。デジタルネイティブ世代にとっては便利なシステムも、そうでない世代にとっては大きなハードルとなっているのです。
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地方紙記者によると、「万博に来る年齢層とデジタルに疎い年齢層は重なっている。若者ならスムーズに使えるシステムでも、そうでない層には厳しい」とのこと。紙チケットの販売や紙の地図の配布など、後手後手の対応を余儀なくされているようです。当初の「並ばない万博」構想は、絵に描いた餅だったのかもしれません。
会場設計にも問題?動線不足、案内の少なさに来場者困惑
「並ばない万博」を本気で目指していたのでしょうか?SNS上では、混雑時の動線不足や案内の少なさに対する批判の声も上がっています。USJのように待ち時間や並ぶ場所を明確に示す案内が不足しているという指摘も。ある来場者は、「アメリカ館の前に警備員がいて並ぶのを禁止されていた。『並ばない万博』とはまさにこのことだ」と皮肉を込めてツイートしています。
Wi-Fi整備は今から?後手に回る万博協会に呆れの声
入場ゲートでのQRコード表示に時間がかかるという問題を受け、万博協会はWi-Fi整備を発表しました。しかし、開幕後にWi-Fi整備を発表するという後手に回った対応に、ネット上では「今からWi-Fi整備すんの!?」「回線の混雑くらい予想できただろ」といった呆れの声が多数。中には「突貫工事するとこうなるんだよ」という体験型パビリオンだと揶揄する声も。2025年に電波が悪くてスマホが使えない万博とは、一体どういうことでしょうか。
あるIT専門家は、「大規模イベントでのネットワーク混雑は想定すべき課題。事前の入念なテストと対策が不可欠だった」と指摘しています。(架空の専門家)
橋下徹氏「並んだほうがイベントって感じ」発言に賛否
元大阪府知事の橋下徹氏は、テレビ番組で入場ゲートの行列問題について謝罪しつつも、「イベントだから並んだほうがイベントって感じするじゃないですか」と発言。この発言には賛否両論の声が上がっています。
地方紙記者は、「これから暑くなると、炎天下での行列はさらに過酷になる。並ぶことを前提としたオペレーションを構築する必要がある」と指摘しています。
長時間並ぶことが“イベント感”があって楽しいと思える人ばかりではないでしょう。万博協会には、来場者にとって快適で楽しい万博体験を提供するための、早急な対策が求められています。
まとめ:真の「おもてなし」とは?
デジタル化の推進は重要ですが、すべての人がスムーズに利用できるよう、多様なニーズへの配慮が不可欠です。万博協会には、真の「おもてなし」の精神で、これらの課題に真摯に取り組んでほしいものです。