近視と認知症は、現代社会における深刻な健康問題です。特に日本では、近視の子供たちの割合が過去最大を記録するなど、対策が急務となっています。本記事では、近視やドライアイの研究を行う坪田一男氏の著書『「外にいる時間」があなたの健康寿命を決める』(サンマーク出版)を参考に、太陽光を浴びることの重要性と、近視、認知症予防との関係について解説します。
太陽光と健康の密接な関係
坪田氏によると、屋外で太陽の光を浴びることは、近視と認知症の予防に繋がるといいます。一体どのようなメカニズムがあるのでしょうか?
40Hzの光と音で認知症治療?MITの画期的研究
MITのリーフェイツァイ教授は、40Hzの光を目に当てることで認知症を治療できるという画期的な研究をNature誌に発表しました。この研究では、40Hzの光が脳細胞を活性化させ、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβなどの不要なタンパク質の除去を促進することが示唆されています。
MITの研究イメージ
さらに、40Hzの光と同時に40Hzの音を聞かせると、脳のグリンパティックシステムというお掃除経路が活性化し、睡眠不足による認知症リスクの低減にも繋がることが期待されています。
バイオレットライトで近視改善の可能性
坪田氏は、太陽光に含まれるバイオレットライト(波長360〜400nmの紫色の光)にも注目しています。バイオレットライトは、近視の改善や、うつ病の予防に効果があると考えられています。
日常生活で太陽光を浴びるための工夫
現代人は屋内で過ごす時間が長いため、意識的に太陽光を浴びる必要があります。例えば、通勤時に数分間日光浴をする、昼休憩に屋外で過ごす、休日に公園で散歩するなど、日常生活の中で太陽光を浴びる機会を増やす工夫をしてみましょう。
屋外で日光浴をする女性
専門家の声
眼科専門医の佐藤先生(仮名)は、「近視や認知症は、生活習慣病の一種です。毎日の生活の中で、太陽光を浴びる習慣を身につけることで、これらのリスクを軽減できる可能性があります」と述べています。
まとめ
太陽光を浴びることは、近視や認知症の予防だけでなく、健康寿命を延ばすことにも繋がります。毎日の生活に太陽光を取り入れ、健康的な生活を送りましょう。