人気のカーシェアに落とし穴 “性善説”悪用し無断売却事件も 






 会員登録などをした特定の利用者が車を共有して使う「カーシェアリングサービス」の利用者が急増している。不特定多数を対象とした店舗型のレンタカーと異なり、空いていればネット上の手続きで24時間いつでも車を使え、短時間の使用もOKという手軽さが人気の秘密だ。一方で性善説に基づいたシステムが悪用され、借りた車を無断で売却する犯罪も発生。車内の清掃などのマナー面の問題も浮上しており、サービスの提供会社も対応に苦慮している。

ピントずれた顔写真

 「偽造免許証を持った男が店にきて車を売ろうとしている」

 8月5日、大阪市西淀川区の自動車販売業者から大阪府警に110番が入った。時価約300万円相当の高級外車を売りに来た男(42)が示した運転免許証の顔写真のピントがずれており、不審に思った従業員が通報したのだ。府警は偽造有印公文書行使と詐欺未遂容疑で男を逮捕。男が売ろうとした高級外車はカーシェアで他人から借りていた車だった。

 手口はシンプルだ。男は個人間で車を貸し借りできるサービスを悪用。嘘の住所や名前をかたった偽造運転免許証を提示して高級外車をレンタルし、そのまま返却せずに無断で業者に持ち込んでいた。

 男は7月にも、約450万円相当の高級外車をこの手口でレンタル。堺市南区の業者で車を売り、現金296万円をだまし取っていた。

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