【AFP=時事】ロシアの裁判所は15日、ソーシャルメディアでロシア軍を批判したとして近隣住民に密告された女性に対し、懲役5年2月を言い渡した。
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美容師のアンナ・アレクサンドロワ被告(47)は2023年11月、ロシア最大のソーシャルメディア「フコンタクテ」に偽名で軍を批判する投稿をしたとして逮捕された。
検察によると、被告が動員逃れの方法を指南したり、ロシアによるウクライナ侵攻批判を投稿したりしているという近隣住民による密告があった。
ロシアは2022年2月にウクライナに全面侵攻を開始して以降、軍に関する「フェイクニュース」を拡散したとして数百人を刑事裁判にかけている。
サンクトペテルブルク・プーシキンスキー地方裁判所広報部のテレグラム投稿によると、同裁判所は、被告に5年2月の懲役刑を言い渡すとともに今後3年間、ソーシャルメディアの使用を禁止した。
ロシアの独立系メディア「メディアゾナ」によると、被告は裁判で、土地をめぐってもめていた近隣住民にはめられたとして、無罪を主張していた。
息子と娘が一人ずついる被告は、既に1年以上勾留されている。
被告はロシア語ニュース専門放送局「現在の時刻」に逮捕時の状況について、捜査官がアパートの玄関ドアを破壊し、その1人に子どもたちを「殺す」と脅されたと説明した。
メディアゾナによると、勾留下で被告の健康状態は悪化している。【翻訳編集】 AFPBB News