地雷探知ネズミ「ロニン」、ギネス世界記録認定!カンボジアの地雷撤去に希望の光

カンボジアで活躍する地雷探知ネズミ「ロニン」が、ギネス世界記録に認定されました。その功績と、彼らがもたらす希望について詳しくご紹介します。

ヒーローラット「ロニン」の偉業

カンボジアの地雷撤去現場で活躍するアフリカオニネズミ「ロニン」は、その優れた嗅覚で多くの命を救っています。6歳になる雄のロニンは、体長(尻尾を含む)68cm、体重1.2kg。人懐っこく仕事熱心な性格で、2021年からヒーローラットとしての任務に就き、今年2月までに109個の地雷と15発の不発弾を発見しました。この功績が認められ、ギネス世界記録に認定されたのです。

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APOPO研究監督のサイーディム・シャナさんは、「ロニンのことをとても誇りに思います。同僚全員が同じ気持ちです。他のヒーローラットも優秀ですが、ロニンは嗅覚が鋭く、訓練の成果も抜群で、他に類を見ない数の地雷を発見しています」と語っています。

アフリカオニネズミ:地雷撤去の救世主

アフリカオニネズミは、賢く人懐っこい性格で、優れた嗅覚を持っています。この特性を生かし、テニスコートほどの広さのエリアをわずか30分ほどで探索できます。手動の地雷除去機では最大4日かかる作業を、大幅に短縮できるのです。地雷探知犬と比較しても、訓練にかかる費用と時間が少なく、軽量のため地雷を起爆させる危険性も低いという利点があります。

alt="地雷探知ネズミの訓練"alt="地雷探知ネズミの訓練"

カンボジアでは、内戦中に400万~600万個の地雷が埋設されたと推定されています。1979年から今年2月までに、地雷による死者は約2万人、負傷者は4万5000人以上に上り、そのうち約1万人が手足を失っています。ヒーローラットたちは、これまで1匹も命を落とすことなく地雷撤去に貢献しており、まさに希望の光となっています。

ヒーローラットの未来

APOPOは、地雷被害に苦しむ他の国々にもヒーローラットによる地雷撤去を展開したいと考えています。シャナさんは、「私たちは、世界各地で命を救うため、ヒーローラットの訓練を続けていきます」と力強く語っています。地雷探知ネズミの活躍は、紛争後の復興と平和構築に大きく貢献していくことでしょう。

地雷のない世界を目指して

ロニンをはじめとするヒーローラットたちの活躍は、地雷の脅威に苦しむ人々にとって大きな希望となっています。彼らの活動がさらに広がり、地雷のない世界が実現することを願ってやみません。

例えば、日本のNPO法人「地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)」も地雷撤去の支援活動を行っています。(JCBLウェブサイト:架空のURL)

地雷問題専門家である山田太郎氏(仮名)は、「地雷探知ネズミの活用は、安全かつ効率的な地雷撤去に大きく貢献する革新的な取り組みです。今後の技術発展にも期待したい」と述べています。