中国初の国産空母、南シナ海へ 「南海艦隊で就役」観測も 


 【北京=西見由章】中国海軍の程徳偉(てい・とくい)報道官は18日、中国初の国産空母が17日に台湾海峡を通過し、技術試験や訓練を行うために南シナ海に向かったと発表した。同空母が南シナ海で試験航海を行うのは初めて。共産党機関紙、人民日報系の環球時報は、国産空母が今回の試験航海を終えた後、母港となる海南省三亜で就役するとの専門家の見方を伝えた。

 海南省三亜には世界最大級の長さ700メートルの空母用埠頭(ふとう)が完成。観測通り三亜が母港になれば、初の国産空母は南シナ海を管轄する南海艦隊の所属となる。一方、2017年に一部官製メディアが艦名を「山東」と報じたため、首都防衛などを担う北海艦隊の所属になるとの見方もあった。

 台湾の国防部(国防省に相当)は17日に中国空母の台湾海峡通過を発表し、台湾メディアは来年1月の総統選を意識した動きと報じた。中国海軍は今回の試験航海について、「特定の目標や現在の情勢とは無関係だ」と主張している。



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