日本の深刻なトラックドライバー不足解消に向け、名鉄グループがインドネシアから新たな風を呼び込みます。名鉄エリアパートナーズ(AP)等は17日、インドネシア西ジャワ州バンドンにて、名鉄NX運輸のトラック運転手として採用内定した12名のインドネシア人に向けた内定式を開催しました。
名鉄グループ、ドライバー不足解消へ活路を見出す
日本国内のドライバー不足は深刻化しており、様々な対策が求められています。2024年に特定技能にトラック運転手が追加されたことを受け、名鉄グループはインドネシア人材の採用に踏み切りました。20代から40代の男性12名は、約80名の応募者の中から選抜された精鋭たちです。彼らは特定技能試験を経て、10月頃には日本へ渡航予定。インドネシアで取得した大型免許を日本の免許に切り替え、東海地方を中心にハンドルを握ることになります。
インドネシア人トラック運転手の内定式の様子
インドネシア人ドライバーたちの熱い想い
内定式では、名鉄APの田中茂常務が「日本での生活も全面的にサポートする」と力強い言葉を贈りました。名鉄APは、採用活動を支援したキャムグローバルと共に、今後もインドネシアでのトラック運転手採用を継続していく方針です。
選ばれたドライバーたちは、それぞれ熱い想いを胸に秘めています。宮崎県でマグロ漁船に乗船経験のあるプルワントさん(40歳)は、「日本が大好き。父親も運転手だったので最高の組み合わせです」と喜びを語りました。茨城県で働いていた経験を持つ日本語学校の教師トリスサントさん(37歳)は、「家族のために働いて、将来はインドネシアに日本語学校を設立したい」と大きな夢を明かしました。浜松市の機械加工会社勤務経験のある数学教師ムハマンドさん(42歳)は、「給料は10倍以上になる。頑張りたい」と意気込みを語っています。
内定式後、記念撮影に臨むインドネシア人ドライバーたち
新たな挑戦への期待
今回の採用は、ドライバー不足に悩む日本企業と、日本で働くことを希望するインドネシア人材双方にとって大きなチャンスとなります。 異文化交流による新たな活力が生まれることも期待され、今後の彼らの活躍に注目が集まります。