アメリカ・オハイオ州で、生後7ヶ月の女児が飼い犬のピットブルに噛まれ、命を落とすという痛ましい事故が発生しました。この事件は、再びピットブルの危険性について議論を巻き起こしています。
飼い犬に噛まれた赤ちゃん、病院へ搬送も死亡確認
オハイオ州コロンバス在住のエリザ・ターナーちゃん(7ヶ月)は、自宅で家族が飼っていた3匹のピットブルのうち1匹に襲われ、重傷を負いました。すぐに国立の小児病院へ搬送されましたが、残念ながら死亡が確認されました。警察の発表によると、事故当時家の中には複数の犬がいましたが、エリザちゃんを攻撃したのがどの犬かは特定できていないとのことです。
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両親の深い悲しみ、SNSで心境を吐露
エリザちゃんの両親は、SNSで娘の突然の死に対する悲痛な思いを綴っています。母親のマッケンジー・コプリーさんはFacebookに、「なぜこんなことが起きたのか理解できない。毎日エリザのそばに寄り添っていた犬だったのに…」と投稿し、エリザちゃんがピットブルの隣で穏やかに眠る写真を公開しました。
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この投稿には多くの共感の声が寄せられ、13日時点で遺族への募金は3600ドル(約51万円)に達しています。深い悲しみに暮れる家族に対し、周囲からは温かい支援の手が差し伸べられています。
ピットブルの危険性、再び議論の的に
今回の事故を受け、ピットブルの危険性について再び議論が活発化しています。「ペットフード協会」の専門家、山田一郎氏(仮名)は「ピットブルは闘犬として改良された歴史を持つ犬種であり、攻撃的な性質が遺伝的に残っている可能性がある。飼育には十分な注意と責任が必要だ」と指摘しています。オハイオ州の一部地域ではピットブルの飼育が禁止されていますが、多くの地域では認められています。
動物管理所が調査開始、3匹のピットブルを保護
現在、フランクリン郡の動物管理所が3匹のピットブルを保護し、詳しい調査を進めています。事故の真相究明とともに、再発防止に向けた対策が求められています。
まとめ:飼い犬による事故を防ぐために
今回の悲劇は、どんなに慣れ親しんだ飼い犬でも、予期せぬ事故が起こりうることを改めて私たちに突きつけています。特に小さな子供がいる家庭では、犬種を問わず、子供と犬が一緒にいる際には常に大人の目が届くようにし、安全対策を徹底することが重要です。犬の行動や表情に注意を払い、少しでも異変を感じたらすぐに引き離すなど、適切な対応を心がけましょう。