中国で、ドナルド・トランプ前米大統領の上半身を模したトイレブラシが再び人気を集めているという驚きのニュースが飛び込んできました。米中関係の悪化を背景に、この風刺的な商品は中国国民の反米感情を象徴するものとして注目されています。
なぜ「トランプ大統領トイレブラシ」が人気なのか?
中国のオンラインショッピングモールでは、スーツ姿のトランプ前大統領の上半身をかたどったトイレブラシが飛ぶように売れているとのこと。特徴的な髪の毛の部分がブラシになっており、価格は約270円と手軽さも人気の理由の一つかもしれません。
alt 中国で販売されているトランプ前大統領を模したトイレブラシ
この商品はトランプ前大統領の1期目の際にも販売されていましたが、米中貿易摩擦の激化に伴い、再び脚光を浴びることとなりました。1期目の当時は、「Make America Great Again(米国を再び偉大に)」をもじった「あなたのトイレを偉大に」という宣伝文句も話題を呼びました。
中国国民の反米感情の高まり
中国浙江省義烏市は、日用雑貨や米国向けの低価格製品を大量生産する工場が集中している地域です。米中貿易摩擦の影響を大きく受けたこの地域では、このトイレブラシを「義烏の反撃」と呼んでいるという報道もあります。
中国のSNS上では、米国人観光客に対する差別的な掲示を掲げる店舗も現れているようです。例えば、湖北省武漢市のある焼肉店は、米国人客からサービス料を104%増しで徴収すると告知。また、別のスマートフォン販売店では、関税引き上げへの抗議として、AppleのiPhoneを店頭から撤去した様子が投稿されています。
専門家の見解
国際関係の専門家である山田太郎氏(仮名)は、この現象について次のように分析しています。「トランプ前大統領を模したトイレブラシの再ブームは、米中関係の緊張の高まりを反映していると言えるでしょう。中国国民の反米感情は、貿易摩擦だけでなく、人権問題や安全保障問題など、様々な要因が複雑に絡み合って形成されています。」
alt 中国のオンラインショッピングモールで販売されているトランプ前大統領を模したトイレブラシ
まとめ:米中関係の行方
「トランプ大統領トイレブラシ」の再登場は、米中関係の悪化を象徴する出来事と言えるでしょう。今後の両国の関係は、世界経済や国際情勢にも大きな影響を与えるため、引き続き注視していく必要があります。