パラバドミントン界を揺るがすパワハラ疑惑:選手への高額負担と「人間力」欠如の叱責

日本パラバドミントン連盟に激震が走っています。高額な遠征費用の内訳を尋ねた選手が、理事長から「人間力がない」と名指しで公開叱責を受けたというのです。jp24h.comは、被害を受けたパラリンピック経験者A選手への独占インタビューに基づき、その詳細を明らかにします。

65万円の遠征費、内訳説明なく選手に負担強要か

2023年7月、フランス・ナントでのパラバドミントン強化合宿。選手たちに突きつけられたのは、一人あたり65万円という高額な参加費用でした。内訳の説明もなく、当然ながら選手たちからは不安の声が上がりました。A選手もその一人。所属企業への説明責任を果たすため、連盟事務局に丁寧な言葉で費用の内訳を問い合わせたのです。

ナント合宿の要項(一部加工)ナント合宿の要項(一部加工)

しかし、A選手の真摯な質問は、思いもよらぬ形で「報復」されることになります。

緊急ミーティングで公開処刑、メール全文をプロジェクターで投影

ある日、練習後に招集された「緊急ミーティング」。緊迫した雰囲気の中、選手たちは会議室に集められました。スタッフによる動画撮影まで行われる異様な状況。そして、平野理事長による「公開処刑」が始まったのです。

平野理事長は、A選手が事務局に送ったメールを、本人の許可なくプロジェクターで投影。「一般的にかなり高額」というA選手の言葉尻を捉え、「何が一般的ですか?」「根拠を示せ」と激しく追及しました。

アンケート結果アンケート結果

まるで連盟への攻撃であるかのような剣幕で、A選手を名指しで叱責。「トゲが刺さったようなメールだ」「アスリートの前に人として」と、人格攻撃までエスカレートしていきました。

費用内訳の質問は「人間力」の欠如?30分以上にわたる叱責

驚くべきことに、平野理事長の怒りは、A選手の「人間力」の欠如に向けられました。高額な費用負担への質問を、「自己制御力の不足」と断じたのです。

「人間力なくして競技力向上なし」。平野理事長は持論を展開し、A選手への叱責は30分以上にも及びました。同時期に連盟に質問メールを送った別の選手も、標的にされたといいます。

スポーツ心理学の専門家、山田教授(仮名)は、「選手のパフォーマンス向上のためには、心理的安全性の確保が不可欠です。高圧的な指導や公開叱責は、選手のモチベーションを低下させ、競技力向上を阻害する可能性があります」と指摘します。

A選手のメールは、jp24h.comも確認済みです。費用内訳の質問は至極当然であり、「トゲのある表現」や「人間力不足」といった指摘は到底受け入れられるものではありません。

この事件は、パラバドミントン界における選手の権利意識、そして連盟のガバナンスのあり方を問う大きな問題です。jp24h.comは、引き続きこの問題を追及していきます。