「小泉米」のカビ毒検査は本当に行われているのか コストコや大手ドラッグストアを含む3社が”回答拒否” 


本当に検査は行われている? 

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 大手卸関係者が言う。

「これまで政府は、古い備蓄米を放出する場合には必ず、メッシュチェックによるカビ検査を行っていました。古い備蓄米にはカビが発生する可能性があるからです」

 カビが発生した玄米はほかの玄米とくっついて塊になる。問題のない玄米は約1センチ四方の網目を2枚交差して重ねたものを通過するが、カビの塊となった玄米は網目に引っ掛かり判別できる。これがメッシュチェックの仕組みである。

「大手卸にすら設備がない」

 この報道に対して農水省はホームページで「任意検査に変えたわけではない」と否定。さらに、〈メッシュチェック等の品質確認を買受者自らが行う場合に限り、国によるメッシュチェックを行わずに引き渡すことも可能〉とホームページの記述を変更した。

 しかしながら、果たして買受者側で本当に検査が行われているのか、という点については不透明な部分が残っているのも事実だ。

「“小泉米”では検査の一部が小売業者に委ねられました。しかし本来、検査は政府の管轄です。われわれ、大手卸にすらメッシュチェックの設備がないというのが実情なんです」(前出の大手卸関係者)



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