俳優・山口崇さん、88歳で逝去。「天下御免」平賀源内役で人気博す

俳優の山口崇さんが4月18日、肺がんのため88歳で逝去されました。所属事務所が21日に発表しました。代表作「天下御免」の平賀源内役をはじめ、クイズ番組「クイズタイムショック」の2代目司会者など、幅広い分野で活躍されました。

晩年は闘病生活、最期は安らかに

山口さんは昨年10月、NHK大河ドラマ「べらぼう」のドラマガイド取材を受けたのが最後の仕事となりました。この取材時に声がかすれていたことから病院で検査を受け、肺がんと診断されました。その後は治療と療養に専念していたとのことです。亡くなる5日前までは「まだまだ生きるよ」と語るなど、周囲を安心させていましたが、容態が急変し、長男に見守られながら安らかに息を引き取りました。

山口崇さんの晩年の姿山口崇さんの晩年の姿

代表作「天下御免」の平賀源内役で人気確立

1971年から1972年に放送されたNHKドラマ「天下御免」で演じた平賀源内役は、山口さんの代表作と言えるでしょう。コミカルながらも人間味あふれる演技は、多くの視聴者を魅了し、三谷幸喜氏をはじめとする後進の演劇人にも大きな影響を与えました。「平賀源内といえば山口崇」と言われるほど、その存在感は圧倒的でした。

奇しくも「べらぼう」で平賀源内が壮絶な最期を遂げる

奇しくも山口さんが亡くなった直後の4月20日放送のNHK大河ドラマ「べらぼう」第16話では、安田顕さん演じる平賀源内が壮絶な最期を迎えるシーンが放送されました。多くの視聴者が、山口さんの訃報と重ね合わせ、特別な思いでこのシーンを見つめていたことでしょう。

幅広い分野で活躍、お茶の間の人気者に

山口さんは俳優業だけでなく、クイズ番組「クイズタイムショック」の2代目司会者としても活躍。知的で落ち着いた司会ぶりはお茶の間の人気となり、長きにわたり番組を支えました。また、舞台や映画にも多数出演し、その才能を発揮しました。

山口崇さん出演の大河ドラマ「べらぼう」ドラマガイド山口崇さん出演の大河ドラマ「べらぼう」ドラマガイド

日本エンタメ界の重鎮を失う

山口崇さんの逝去は、日本のエンターテインメント界にとって大きな損失です。その功績を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。