ローマ教皇フランシスコが21日死去し、後任を決める教皇選挙(コンクラーベ)が近く始まる。世界各地のカトリック枢機卿が集結し、徹底した秘密投票を行う。ローマ教皇庁によると、投票権を持つのは6日時点で136人。投票総数の3分の2を超える票を得た者が出るまで投票を繰り返し、新教皇が選出されれば白煙で知らせる。
規定では教皇の死去後15~20日後までに開始するとされている。バチカンのシスティーナ礼拝堂で無記名投票が行われる。参加者は外部との接触が禁じられ、携帯電話の持ち込みなどはご法度。終了後も情報を漏らすと「破門」扱いとなる。
投票の結果、新教皇が選出されなかった場合は礼拝堂の煙突から黒煙を出し、選出されれば白煙を出して外部に知らせる習わし。教皇フランシスコを選出した2013年3月のコンクラーベは5回目で決着した。
コンクラーベの語源はラテン語で「鍵を掛けて」。13世紀に法王が3年間も選出されない異常事態となり、鍵を掛けた部屋に枢機卿らを閉じ込めて決めさせたことが由来とされる。