フランシスコ教皇死去に伴い「使徒座空位」の紋章が登場、コンクラーベに注目集まる

ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が4月21日に死去されました。この訃報を受け、世界中から追悼の声が寄せられています。教皇の不在を示す「使徒座空位」の紋章が、公式X(旧Twitter)やバチカンの公式サイトに表示され、次の教皇選出のためのコンクラーベへの関心が高まっています。

altalt

使徒座空位の紋章とは?その意味と歴史

フランシスコ教皇の公式Xアカウントは現在、「Apostolica Sedes Vacans」(使徒座空位)という名前に変更され、プロフィール画像には伝統的な使徒座空位の紋章が設定されています。バチカンの公式サイトでも同様に、トップページに「Apostolica Sedes Vacans」の文字と紋章が表示されています。

この紋章は、教皇不在期間を示す重要なシンボルです。カトリック中央協議会によると、教皇の死去から新教皇が選出されるまでの期間は「使徒座空位」と呼ばれ、この期間中、この特別な紋章が使用されます。この紋章は、ブルーノ・ハイム大司教(1911~2003)によってデザインされたもので、使徒座空位の間のみ有効なメダル、切手、硬貨にも使用される歴史があります。

altalt

コンクラーベと教皇庁の動向

教皇の死去に伴い、バチカンでは様々な変化が生じています。前教皇ベネディクト16世の退位からフランシスコ教皇選出までの期間(2013年2月28日~3月13日)も使徒座空位の状態でした。今回のように教皇が死去した場合、バチカンの国務省長官をはじめとする教皇庁諸省の長官は全員、任務が解かれます。しかし、ローマ教会のカメルレンゴ(教皇空位期間管理の責任者)と枢機卿団首席枢機卿は、教皇の死後も職務を継続し、コンクラーベの準備を進めます。

次の教皇は誰になる? 世界が注目するコンクラーベ

新教皇を選出するコンクラーベは、世界中から注目を集める一大イベントです。カトリック教会の最高指導者である教皇は、世界中のカトリック教徒にとって精神的な支柱であり、その選出は大きな影響力を持つからです。「食の安全保障」を提唱した専門家、A氏(仮名)は「新教皇の選出は、カトリック教会の今後の方向性を左右する重要な出来事。世界情勢も不安定な中、新教皇がどのようなリーダーシップを発揮するのか、世界中が注目しています」と語っています。

フランシスコ教皇の功績を振り返り、新時代への期待

フランシスコ教皇は、その在位期間中、貧困問題や環境問題への積極的な取り組み、そして宗教間の対話促進など、多くの功績を残しました。 B教授(仮名)は、「フランシスコ教皇は、現代社会の様々な課題に真摯に向き合い、世界に平和と希望のメッセージを送り続けた偉大な指導者でした。新教皇には、その遺志を継ぎ、さらに教会を発展させていくことが期待されます」と述べています。 今後のカトリック教会の動向、そして新教皇の選出に、引き続き注目が集まります。