首相、通算在職日数歴代最長 やりとり全文





首相在任期間が歴代最長となり、記者団からの質問に答える安倍晋三首相=20日午前、首相官邸(春名中撮影)

 安倍晋三首相は20日午前、第1次内閣を合わせた通算在職日数が2887日となり、戦前の桂太郎を抜いて歴代最長となったことについて「これからもチャレンジャーの気持ちで、令和の新しい時代を作っていく」と語った。首相官邸で記者団の取材に答えた。

 首相と記者団のやりとりの全文は次の通り。

 --通算の首相在任期間が今日で単独の歴代最長となった。受け止めを。一方、「桜を見る会」をめぐる問題のように政権の緩みを指摘する声もあるが。

 「第1次安倍政権も含め、かつては毎年のようにころころと政権が変わり、重要な政策課題も置き去りにされていた。政治を安定させようというのが、国民の声だったと思う。その原因を作ったのは私だ。短命に終わった第1次政権の深い反省の上に、政治を安定させるために日々全力を尽くしてきた。そして、この間、衆院、参院、6回の国政選挙を通じて国民の皆さまから強く背中を押していただき、一日一日、お約束した政策を実現するために努力を重ねてきた。その一日一日の積み重ねによって今日という日を迎えることができたと思っている。まだ私の自民党総裁としての任期は2年近く残っている。その責任の重さをかみしめながら、薄氷を踏む思いで、その緊張感を持って歩みを始めた初心を忘れずに、全身全霊をもって政策課題に取り組んでいきたい。デフレからの脱却、また最大の課題である少子高齢化への挑戦、戦後日本外交の総決算、そしてその先には憲法改正もあります。これからもチャレンジャーの気持ちで令和の時代、新しい時代を作っていく、そのための挑戦を続けていきたい」

 --桜を見る会や前日に開催された夕食会について説明責任を果たされたと考えているか

 「それは国民の皆さまが判断されることだが、この後、国会においてさまざまな指摘に答えたい。この後、開かれる本会議においてさまざまな指摘、質問がありますから答えたいと思う」

 --(夕食会で支払われた)総額なども示すのか

 「今申し上げましたように、そうした質問をいただいるので、国会で答えさせていただきたい」

 --(夕食会の)明細書はないということか

 「今も申し上げたように、そうした質問が出ているので、国会で答弁させていただきたい」



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