【北京=三塚聖平】超党派の日中友好議員連盟(会長・森山裕自民党幹事長)が、27日から3日間の日程で中国・北京を訪問。滞在中に中国共産党指導部と会談し、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に伴う日本産水産物の輸入規制撤廃といった懸案を取り上げるとみられる。
中国側は、トランプ米政権との「関税戦争」が激化する中、米国の圧力に対抗するため日本など周辺国との関係強化に力を入れている。
議連としての訪中は昨年8月以来。今年1月に森山氏が、二階俊博・元自民党幹事長の後任として議連会長に就任してからは初めて。与野党の国会議員で構成し、共産党からは志位和夫議長が参加している。
日本から国会議員の中国訪問が活発になっている。公明党の斉藤鉄夫代表は22~24日に訪中して中国共産党序列4位の王滬寧(おう・こねい)・人民政治協商会議(政協)主席と会談し、石破茂首相から習近平国家主席への親書を王氏に手渡した。公明党の山口那津男元代表は、28~30日の日程で訪中する予定となっている。